げんちゃんの高校は、不登校だった子が7割、支援クラスの子が3割と聞きます。最近は、人気が出て、専願の段階で、何十人も落ちるらしく、ある程度学習能力もいるとかいらないとか・・・
げんちゃんの中学の支援の先生も、最近の倍率の上昇にあせっておられたのを思いだします。
こうやって入ってみると、自己管理能力がまったくつかないお子さんには、この学校は向かないな~と思いました。
だから、学校の選抜基準は、たぶん、ここで、落ちて行ってしまいそうなお子さんは落とす、というものではなかろうか、と思います。
支援クラス系の子でも、マンツーで横についておかないと、なかなか成長が難しい、というお子さんは、放置されてしまうでしょう。いろんなところが手厚いと感じますが、あくまでも、横について1から十までやってあげるというシステムはありません。
げんちゃんも、中1の時のレベルだったら、ここはまだ合わなかっただろうと思います。ほんと、げんちゃんの伸びと、ここの特徴と、すれすれ間に合った・・・・そんな感じでしょうね。
でも、なかなか手厚いです。
学校から配布されるプリントを見ても、細かく親切です。
あるときは、持ってくるものだけ書いてあるのではなくて、今日は、○○はいりません。などと、わかりやすく書いてあります。
げんちゃんにはガラ携しか持たせていませんが、学校で用意されたかなり使用制限のかかったiPadには、担当の先生3人とやり取りできる、ラインみたいなものもあります。先生方も、手が空いていたら返しますくらいのスタンスで、普通の学校にありがちな、ぎすぎすした感じがありません。
驚いたことにげんちゃんは、そのアプリで、先生にちょっとしたメッセージを送っていたのでびっくりしました。
「iPad使い勝手がいいです。ありがとうございました。」
へ~・・・先生からは、
「げんちゃんは、学校指定のカバンが斜め掛けなので、側弯気味の自分には心配だ、と、今日言ってくれましたが、気にせず普通のリュックタイプのカバンで通っていいいですよ。ほかの先生とも情報共有しますね。」」
と返信されていました。それは私が先生に聞くようにと言っていたことだったのですが、高校に通い始めて、げんちゃんは、私の頼んだ質問は、だいたい、すぐに先生に聞いてくれるようになってびっくりしています。メモもかなりナーバスに取るように指導していましたけど、中学では、よく落ちまくっていました。
しかも、この先生のメッセージのあとに、げんちゃんは、ちゃんと
「ありがとうございました。」
と送信していました。いや~。勉強はまだまだおぼつかないですが、ずいぶん意外な側面を見ています。
「○○高校は、無駄がないんだよ。」
とげんちゃんが言いました。
「どんなところが?」
「う~ん、集まるとかいうときでも、中学では5分くらい、ずっと待ってたりするんだけど、そんなのがない。・・・」
まあよく意味がわからないのですが、中学時代は、無駄な決まりが多かった。風紀もそうだし、様々な細かいルールがありすぎた。それぞれの生徒にあっているとは言えない、課題の内容、量、宿題だって、四角四面だ。
げんちゃんなりに、そういうことを感じ取っているのかもしれません。建前というのがない。とても合理的に、親切に、目的がしっかりわかりやすい。
学校の昼食時のお弁当の注文について、ある時疑問に思って質問しました。聞いておいてね、と私が言ったら、なんとげんちゃん、昼間学校に電話したようでした。わざわざ問い合わせの電話を、自分でかけるなんてびっくりです。もちろん、翌日聞けばすむことだったので、そういう意味では、ずれているんですが、電話マナーなど、ひるむこともなく、電話して聞いたのですから、ずいぶんと彼の世界が広がっているんだ、と思いました。
学校には、サバゲー同好会があったり、休み時間にスマホでゲームする子がいたり、ゆるすぎないかしら、と思う面はあるものの、本質を流れるものは、ゆったりとして、好感が持てる。
コロナさわぎで大変な日本の国民気質は、コロナそのものよりも、建前こそ大事なんだ、と見える。そういう気質は、学校で作られてんだな・・・妙に納得してしまう。
この学校に来れば、建前より目的は何か、というところで動いているように思う。みんな同じカバンでは、一人一人の体に合わない、じゃあ、申し出た人はどうぞご自由に・・・・
へんてこりんな圧に、日本人はいつも余分なエネルギーを使っているんだろうな~と、思います。すべてよしというのは、不可能ですが、少なくとも、げんちゃんはこの学校が好きになっているようです。
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高校生活いい感じに回るようになってきたんですね。
始まったばかりではいろいろわからないですもんね。よかったですね。げんちゃんもしっかりしてきて、必要なスキルがきちんと身についていきそうです。そしてなにより先生方が見守ってくれてるのが安心ですよね。
息子もメモを取ったり、先生に聞いたりはできるのですが、同級生と絡むことが増えてきて違う心配事が出てきました。ちょっと注意してみておかないと、と思ってます。今は保護者同士で知り合う機会もなく、どんな子なのかも分からず、どう対応しようか考えあぐねてます。げんちゃんの学校は保護者同士の繋がりとかありますか?保護者と学校との連携はいかがですか?息子の学校は希望者には個人面談があるようで、申し込みました。
ゆうママさん
ほんと、中学までは、心が全然動いてなかったんだな~と思います。心動かせば、少しはできることがあるってことですよね。
それにしても、げんちゃんって、どれほどレベル低かったんだろう・・・と思います。すべてが今からって感じです。
しかし、心を動かし始めて、それをやめないなら、きっとゆっくりでも、どんどん進化すると思うんですよ。
期待したいところです。勉強も、昔に比べれば、教えやすくなっています。まあ、亀以下、カタツムリくらいの歩みですね~。
お子さんは、スケジュール管理すでにできていたんですね。だから中学でも普通クラスで何とかやってこれたんだと思います。お友だちづくりも、すでにげんちゃんより先行ってますから、次の課題が出てくるんですよね。どこまで行っても、なかなか手が離せないですよね~。
げんちゃんの鈍感力は、新しい環境でも発揮しています。とくに委縮もせず、ただひたすら淡々としているように思います。意外と、先生に質問出来たり、慣れると、ものおじしないところもあるのかな~なんて、感じます。そのあたりは、今まで体験がないので、よくわかりません。
学校との連携は今からです。今週面談です。先生方が、なんでも言ってください、という開いた感じがあって、安心感はあります。
保護者同志は、交流どうなのでしょうね~。PTAでもやれば、広がるかもしれませんけどね~。普通に順調に行った子は、なかなか来ていないわけだから、どのお母さんも、共通項があるんじゃないでしょうかね~。
娘の進学校と比べると、お母さんの雰囲気もずいぶん違いました。
でも、高校では、げんちゃんがまともにがんばってくれさえすれば、相当環境はそろっているんだけどな~と思います。げんちゃん次第ですね~。
良いスタートをきれたようで充実した毎日を送れていることが伝わってきました。
げんちゃんもげんママさんのおかげで心の動きがアウトプットで見られたり、感じ取れたりと成長しているのですね。これまで悩ましいと感じていた肯定感も、いつかきっと強い味方となってくれることと思います。生まれながら肯定する力があることは本当に強みだと思います。うちは否定的、悲観的なので自信の無さから攻撃性が出ることも多いです。
大きく偏りがちな子たちですので、白黒思考といいますか、オールオアナッシングの考え方となりやすいですよね。げんちゃんは褒められたら全肯定、うちの子は指摘されたら全否定と受け取るような。
思考の癖も強いので息子だと肯定を受け取らない傾向が強いですので、特技や長所をしっかり自分で理解していくことも必要です。
それでも、きっとこれから成長とともに全肯定や全否定だったのが、立ち止まって色んな思考を比較し部分的に捉えていくような方向へ進むのではないでしょうか。そう信じたいです。
今、一年生のお世話で色々教えています。そこで先生からの無茶振りでパペットを渡されて即興で人形劇をしてといわれ、班の子が戸惑う中、「では、こちらのお兄さんとお姉さんが人形劇を始めます!みんな、ウルトラマンとか知ってる!?」と進行していったようです。劇自体は他の子に振って逃れるというズル賢さでしたが(苦笑)こういう場面で瞬発力を発揮できる子はなかなかいないから貴重だと言われました。衝動性や多動がハマる場面も色々あるなぁと、経験値増やしてもらって有り難いです。
Kさん
コメントありがとうございます。高校二年生しかも海外。普通の高校・・・・
レベルがどれくらいのお子さんなのかわかりませんが、発達の子が、普通の学校でしっかり足並みをそろえるのは並大抵ではないですよね。そえをママが必死で穴埋めしてあげながらがんばっているなんて、泣けますね~。
げんちゃんの高校生活は、私の願ったスタートになっていて、自分のスタイルが押し通せそうなので、ありがたいです。こういう学校があったらいいですね~。
でも、普通の高校生活・・・とこだわっていらしたら、たぶんあせるかもです。なんせ、勉強は、ゆるゆるです。でも、げんちゃんは、自分の足で少しずつ歩き出したときに、その成果が自分で感じられると思います。普通の高校だったら、少しくらい伸びても、自分が認識できませんから。
sさんは、こう表現しました。光っている鏡だったら、自分の光が見えない・・・なるほど、たしかに。少しくらい伸びても、普通の高校だったら、かき消されますよね~。
それに、普通のお子さんだって、高校のプログラムなんて合わない子いっぱいでしょうね。
手に職をつけて、というのもいいですね~・・・げんちゃん、そういうのもまだまだ無理ですから、できたらすごい。
入学式もない学校なんて、びっくり。国によって、本といろいろ違うんですね~。
遠いヨーロッパから、ありがとうございました~。
Mさん
高校に入って、この環境がどう出るか心配だったのですが、とりあえず、新しい側面が見えました。
とはいえ、げんちゃんは、ちょっと自分ができるようになってる、なんて感じると、すぐに横着になって、ずれているのに、主導権を握って、動き始めますから油断ができません。
げんちゃんと言う子は、けっこう横柄で、ずうずうしくて、高慢なんですが、不思議な性質で、まわりから別に嫌われないところがあります。
うまいんでしょうね。やしすごしたりするのが・・・
だけど、いい子なんて思って、甘やかしていると、え?と言うことが始まります。
先生方も、なかなかそれを気づいてくれません。私たちはよくわかっているので、さあ、次は落ちるぞ~、って感じで、虎視眈々と見張っている感じです。
つぶれることもありませんし、どこに行っても、平然と自分の場所を作るので、そこだけは心配いらないです。でも、・・・・こいつはやばい!!たぶん、次のぶろぐあたりは、どっか~んなんじゃ・・・汗
お嬢さんも、私立の中学でぱっと変わったとありましたね。ゆったりした雰囲気の学校なんでしょうね。
環境を整えてあげるのもほんとに大事なんですね。・・ 1
夏みかんさん
げんちゃんが、高校に行き初めて、確かに、ソーシャルで心配したり、新しい環境に不適応をしたりすることを心配してない自分を発見します。
げんちゃんの特徴はそこです。友達がいなくても平気。友達に少しくらい意地悪言われても流す。
自分とは関係ない、という傲慢なくらい、勝手気ままな壁を作る。
これは、彼の最大の欠点であり、逆転すれば、長所にもなるところなんだと思います。
お子さんは、自信のなさから攻撃性が・・・とありましたが、普通はそういう風に、心の落としどころを作るのに、いろいろ格闘するのが普通ですよね。別に、発達の子に限らず、私でも、げんちゃんに比べたら、繊細ということになります。ほんと!げんちゃんは、ぶちっと平気で切っちゃう。そのメンタルはうらやましいくらい。
だけど、それゆえに、ほんとに改善が進まない。あきれるほど。
どれだけエネルギーをかけてきたことか・・・その集積が、ほんのちょこっと、今出てきた、そんな感じです。
お子さんも、その繊細さが、臨機応変な気づかいになり、素敵ですね。そういうことは、自分には関係な~い、と思っているげんちゃんには、なかなかできない。すごいです。 2