とにかく、「好き勝手に、捉えたいところだけ捉える。」という性質を改善させて、
「捉えないといけないところを、しっかりとらえる。」ことができる人間に向上させていくことです。
一般的には、発達障害は、注意欠陥障害など、症状に名前をつけるだけで終わっています。なぜそうなるのか、どうしたら改善できるのか。その根本的なことの詳細を述べたものなど、ほとんど見たことがありません。対症療法はあるけれど、根本的には、何も解決していないのが現状です。
でも、今まで見てきて、私はそれが、意識の障害であることを理解して、その意識の障害をなんとか改善するようにがんばってきました。
その意識障害の程度は、たぶん相当強いと思われるげんちゃんですが、それでも、いまでは、発達育児を始めたころとは別人のげんちゃんがいます。
たくさんたくさん、いろいろやってきて、もう充分入力はされてきた状態のげんちゃんは、今、自分の中にたくさん格納してある、様々な力を、自分の力で出力してくるステージになってきたのだと思います。
げんちゃんは、今では、少しくらい複雑なことも、自分の捉える力を騒動員して、自分で解決する力ができてきてるいると思います。
だから、このコロナ休みは、とにかく、逃げずに、自分に圧をかけて、捉えないといけないことをしっかりとらえて、自分で処理をしていくことをやってのける必要があります。
もはやそういうステージです!
ま、しかし、なかなかですよ~。そこが簡単にできれば、今までだって、そうそう苦労はしなかったはずですものね~。
今回、しちだの3年生の算数プリントは、そのプロジェクトにはぴったりです。
算数の文章題は、全部、ちょっとこっています。
1本500円の筆があります。お店の人が「5本以上買うと、1本につき20円安くするよ。」と言ったので、自分のとお兄さんのとお姉さんのと、それぞれ3本ずつ買いました。全部で何円になってたでしょう。
まあ、簡単なものでも、何段重ねにもなったような問題ばかり。
やれやれ、意識障害で、多くをいっぺんにつかめない上に、そもそも算数が嫌い。逃げたい、と思っているげんちゃんにとって、こういう問題は、鬼門ですよね~。
ほんと、見ただけで、もう幽体離脱するのが見えています。
それが、この休みに、ぼちぼちと一人でできるようになってきました。(っていうか、めんどくさい、と逃げてるだけの話でしょうけどね~。誰にとっても、めんどくささはありますよね。この問題。ただ、捉えようとするか逃げるかの二択しかないわけで~・・・)
手取り足取り、もう教えることはしません。考えたり捉えたりするのをぱっとやめて、こっちにしなだれかかってくるので、とにかく自分で考えさせます。半端ない圧をかけて、おいこんで、捉えざるを得ないようにもっていって、なんとか、向き合わせます。(今だからこその対応です)
まあ、こっちもへとへとですよ~。
最初は、問題を絵におこすこともしませんでした。一枚で一日かかったような日もあったのですが、ある時から、少しずつポンコツエンジンがかかったようになって、げんちゃんは、ちょっとずつ、ちょっとずつ意識を働かせるようになってきました。
ある時、突き抜けた、と思いました。なんと、そういう文章題が1~2問まぎれこんでいるプリントを、一日中かかって、自力で7枚もしたのです!裏表14ページということになる。
(一日に1枚でもできない時も多かったのにね。)
しかも、けっこうな正答率。 苦節何年・・・・やっとここまで~と思わず感動してしまいました。(もちろん、ほめるとすぐに落ちるので、こわもてのまま過ごしましたけどね。)
しかしですよ~。翌日は疲れて、1問もできなくなりました。ほんとにジェットコースターです。Sさんいわく、意識を入れると異常に疲れるので、あともう少ししたいな~というとこで終わんなくっちゃいけないらしいです。(やれやれ)
つまり、わからないのではなく、捉える気がまったくない、もしくはしようとしても、まったく捉えられない。そういうことなのでしょう。そして、そのことを克服するには、ほんとに強い思いを出し、捉えるぞ~って、自分に大きな圧をかけないといけません。自分は向上したいのだ! だからがんばるぞ~。まだまだその思いの強さが足りないのだと思います。さらに、やりすぎて、疲れまくってしまったり、自分のコントロールもまだまだできないのだと思います。
やらされているだけのステージは、終わったものの、突き抜けるには、まだまだ足りないエネルギーと、セルフコントロール・・・毎日少しずつ少しずつエネルギーチャージして、コロナ休みを終えてほしいです。
がんばれ、げんちゃん!
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「捉えないといけないところをしっかり捉える」ことが出来ずに、自分の興味のあることだけを限定的に捉えることが根本的な課題ですよね。
それを、どうやったら解消できるかということは、ほとんど語られることがないですよね。
でも、当事者の方の中には実際に捉えるべきところを捉え、さらに本来の偏った興味の対象に対して通常より強く深い認識を有して、その特性を生かしている方もいらっしゃいますよね。
その方々は誰かに教えられたわけではなく、ご自分の特徴に自ら気付き、自ら改善をはかった人達のようです。
ですから、周囲から引っ張られるのではなく、自ら考え、自らの意思で自己を向上させて行こうという気持ちを獲得できるように導いて行く必要があると思っています。
でも、それが本当になかなか難しくて、難儀なことですね。
まず、意識レベルを高く保つことが出来るようになっていなければ、それは難しいので、親は意識のトレーニングをさせる必要があると思います。理性的で客観的、分析的で論理的な思考をするには意識レベルの高さが必要だからです。
あとは思考力そのものも必要ですし、知識や体験も必要です。論理的思考力を使って知識・体験に基づいて考えていかなければならないからです。
そして、それを実行に移すためには、適度な謙虚さと適度な自己肯定感の両方が必要です。自分を変えて行きたいという意欲や目標も必要でしょう。
これらのことを全て身につけることは至難の技で、全ての人が出来るわけではないと思います。出来なかった場合は、周囲から教えてもらったりサポートしてもらえる環境で過ごしていかなければ本人が苦しむことになります。
今私達は新コロの影響で大変不自由な状態で過ごしています。でも、不自由な環境でも、それを前向きに捉えて工夫をし、楽しんで行ける場合もあるのですから、各人の捉え方による部分も大きいと思います。
ですから、大人たなった時点でどのような状態になっていようと本人の心がけ次第で充実した毎日は築けると思います。
ただ、今の時点では、少しでも意識をつかみ、向上していく人になれるように導いて行きたいですよね。 1
ロボママさん
ほんと、教科書のように書いて下さいましたが、まったくですね~・・
とくにげんちゃんにないのは、
>適度な謙虚さ
げんちゃんは、自分の世界観に入ってしまえば、無敵です。感謝とか、人に悪いな~とか、そういう気持ちって、ほとんど感じたことはないと思います。
おそろしいほどの鉄面皮。マイナスになるときは、意識レベルが最高に低下したときです。彼がマイナスに落ちた時は、別にあばれたりするわけでもない、外見は、いつも通りにさえ見ますが、すべて外側だけで動きます。
ですが、その心の部分は、ものすごいマイナスになります。
たとえば、悪いことをして刑務所に入る人がいるとします。げんちゃんの発想法をそこでたとえると、ちぇっ、刑務所に入ってしまった。しかたないね、出るまで我慢しよ。
そんな感じです。なぜそこに入っているか、自分がどんなことをしてしまったのか。まったく反省もしませんし、その場をすぎてしまえば終わりです。
どんな圧や叱責も、まあ1日でしょう。効果があるのは。
だから、この発達育児をあきらめれば、おそろしいほどのクズができます。私が彼が小さいころからげんちゃんに対して、恐ろしさを感じるのはここです。まったく普通の人にあるまともな情がありません。ほんと、この子をまとおな人間に育てなくてはやばすぎる・・・私は、一週間のうち何度そう思うことでしょう。
でも、意識が入ると、彼は、まあまあ前向きになり、くよくよしたり、いらないことなどに心を騒がせない、超強いメンタルになります。
まあ、マイナスがプラス転換すれば、欠点はすごい長所になる。
このプリントを6まいやったら、本人が、自分で満足し、これでいい。すばらしい・・・と思って、自分の世界に入ってしまったようです。彼は、最近ほめなくても、自分で自分を認めたら、すごい横柄な気持ちになるんでしょうね~。
ほんと、この子って、どういう生まれなのでしょう。すえおそろしいです~。
ロボママさんの言う、自分を知り、しっかり自己反省ができるげんちゃんになれるのかな~。ほんと、勉強などそれどころではない、と思います。ジギルとハイド・・・ブラックの方ががぜん多いですが、ジェットコースターです。
なんというすさまじい子が私のもとに来たのでしょう!