ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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興味がないと、まったく気持ち(意識)が動かない発達障害

今年もゴーヤをたくさんいただきました~。夏が終わると食べられません。ゴーヤを惜しんで描いてみました。

前回に引き続きトモキ君とのお話です。

興味の矛先で、得意と欠落とができる発達障害

トモキ君のおかげで、友達と待ち合わせて、二人で博物館に行くという体験をさせていただきました。
トモキ君と比較することで、げんちゃんのことも、よくわかるような気がします。

なぜなら、トモキくんは、”人”に対して、とても心が動く子だからです。友達とからみたい、遊びたい・・・・そういう心の動きが強いお子さんなので、ずいぶん昔から、友達を作れたり、作った友達と遊びに行ったりすることがうまくなっています。

彼は人に興味があるので、自分の心に対しても、結構興味を持っていて、内省的な考えを巡らしたりもします。

「暇があると、変なこと考えちゃうから、一人で映画を見に行ってくる。」

長期の高校の休みに、トモキ君は、お母さんにそう言って、一人で映画に行くことがあったそうです。

そして、こんなエピソードも聞きました。
将来、お母さんがいなくなったら、どうやって生きて行ったらいいの?」
と先生に聞いたそうです。

先生は、ちゃんと生きていけるように、家事をはじめ、しっかり自立する力をつけようね、と説明してくださったそうです。
するとトモキ君は、
「生活はできたとしても、心の問題が起こった時に、だれに相談したらいいの?」

と聞き返したそうです。

一連のトモキ君の話を聞いて、私はびっくりしてしまいました。そこだけ聞いたら、まるで普通の子ですし、いや普通以上の会話だと思います。げんちゃんからは、ひっくり返っても出てこないセリフだと思います。

じゃあ、トモキ君には、何の問題もないのでしょうか・・・・そうではないようです。げんちゃんが、他人や自分の心には無頓着なように、トモキ君にとっての無頓着があるそうです。

たとえば、一緒に博物館の大哺乳類展に行って、トモキ君は、あとから
「恐竜の骨が展示してあった。」
と言ったそうです。

あれだけ、人の心に繊細に反応し、言語化できるトモキくんなのに、展示物は、そんなに興味をひかなかったのかもしれません。

人より物に心が動く

げんちゃんに
「恐竜の骨があったの?」
と聞くと
「え?哺乳類展だよ。恐竜あるわけないやん。」

と言いました。

なるほど・・・と思います。人には興味がないげんちゃんは、哺乳類と恐竜の違いはしっかり把握していたようです。まさに二人の心の動くターゲットの違いがまざまざと出ています。

あれだけ、人の心がわかるトモキ君も、学習となると、とても凸凹が大きいのだそうです。常識的に把握していなきゃいけないようなことでも、まったくスルーしてしまったりするのかもしれません。

結局のところ、発達障害というのは、心の使い方の障害なのかもしれません。

自分の好き嫌いは別としても、把握しないといけないことなら、ある程度普通は、心をしっかり使って、物事を把握します。
しかし、彼らは、把握しないといけないことでも、ターゲットにしない場合は、まったく気持ちを使って物事を考えたり、把握したりできないのでしょう。

ターゲットに据えて、心を動かすことが課題

しかし、ターゲットにされたものは、しっかり心を使って、把握できてるので、やはり、できないことは、ずっとできない、と考えるのはもったいないと思います。

ある程度常識的なことは、気持ちを使いたくなくても、気持ちを動かして把握するべきだ、と、教えていく必要があります。究極のところ、それが、発達障害の本質改善を目指す、と言うことなのだと思いました。

心のスイッチが、オートマチックな普通の人と、マニュアル仕立ての発達君たち。

マニュアルである以上は、とにかくやらなくちゃいけない、という心の圧を自らにかけないといけないのではないでしょうか。

げんちゃんも、トモキ君も、自分がやりたくないこと、興味を持てないことは、スイッチは入れないでスルーしていくのだと思います。

それではいけないんだ・・・と思わせるように、また、気持ちを入れたくなるようなきっかけを作ったりすることが、彼らの成長のきっかけになると思います。
こつこつ、あきらめず仕掛けていかなければならないのでしょう。

まあ、しかし、こつこつやってきたので、やっと本丸のところに攻め入ることができはじめていると言えます。

トモキ君のようなグレーゾーンとも言うべきお子さんと、同じレベルに立って、そういうことを比較していけることも、げんちゃんの昔を考えれば、高度なことなのだと思います。

ただただ、気持ちを気が載らないことに、気持ちを使う気なんぞまったくない、と怠惰を決め込んでいるげんちゃんのここからは、ほんとに進みにくいです。自分の世界観で、人に頼って、楽に生きていけばいいじゃない、と心の底で決め込んでいるようなげんちゃんに、ここから先の進化をどうとげさせていけばいいのか、ほんとに途方にくれます・・・

心のスイッチを押す言葉かけが必要

ちなみに、トモキ君は、たとえば、博物館で、ほら、今どんなことを説明しているのかな?とか、
ここには何て書いてあるのか声を出してよんでみてごらん・・・なんて、ちょっと心のスイッチを押してあげると、一気にアクティブな心が動き出して、展示の把握度はましたと思います。
心のスイッチを常に押してあげる存在がいるのだと思います。

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  1. 夏みかん より:

    発達障害とは奥が深いですね、いや、深すぎます。思えば、長男は幼い頃から自己認知が正しく、それどころかその年齢でわかっていなくてもよいことまでわかってしまっていました。それで、心が追いつかず、負の感情が溢れ出すという様子でした。

    発達障害は繋がりを考えることが難しいだとか、広げていくことが難しく限局的とよく言われますね。確かにこの傾向はありまして、しかし、同時に繋げ過ぎることも起こっていました。というのも、誰かに関するエピソードがインプットされるとします。授業でこんな作文を発表した、文集にこんなことを書いていた、遊んでいるときこんなことがあった…その子に関するフォルダーがあって、そこにエピソードを全部書き込んで保存しているような状態で、その子の名前を聞くだけで、その膨大な情報量が勝手に引き出され溢れてくると言います。
    それが興味のある対象だけというわけでなく、覚えていたいわけじゃないのに無意識に何でも覚えてしまっている、忘れられなくて辛いと言っていました。
    今は脳が整って、そんな状態と上手く付き合えるようになっているそうです。

    繋げ過ぎる、覚え過ぎることで感情処理が追いつかなくなっていたけど、根本が正しい方向で捉えていたため、要所要所の軌道修正で済んでいたのだと今になってわかりました。あの頃はまるで手応えのない不毛な闘いのように感じていましたが…。一見穏やかなげんちゃんと荒れ狂う台風のようだった長男の内と外の違う部分ですね。キツかったけど、正しく心が動いている部分の方が多かったのですね。

    長男はこのままいくと何とか社会に出てやっていけそうかなと感じますが、やっぱり普通とはちょっと違って、天然とか不思議ちゃんと呼ばれるようなポジションです。お笑い担当と言いますか、話のオチによくネタにされるというか、参観日などでも天然ボケ発言と先生から愛あるツッコミで笑いを起こし、場を和ませています。文化発表会ではついに全校生徒の前でボケ役を振られ、生徒会発表を盛り上げていました。芸能界などで活躍する実はADHDですっていう人はこんな感じなのかなぁとか、上手い具合に特性が良い方向へ出せると上手く絡んで面白いことができるのかなと思ったりします。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    夏みかんさん
    お子さんの小さい頃のトラブルも、心を動かしすぎると言うか・・・げんちゃんとまるで反対ですね~。
    たくさん出ているベクトルを整理すると、しっかりいい感じになる。ほんとにうらやましいです。
    反対側の2SDに振っているというか・・・ほんと分けてほしいです。お子さんのような子は、お母さんが、めんどくさいと思って、対応の仕方を失敗してしまうと、せっかくの才能を台無しにしてしまいます。夏みかんさんの対応のおかげで、ほんとに成長しているんだと思います。その子の特性を見極めたり、対処しようという心は、親の愛から出てきます。やはり、基本は子供に対する愛情です。

    げんちゃんに対する愛情はあるものの、親と言う部分をのぞいて、人としてげんちゃんを見たら、やはり、彼の向上心のなさは、ほんとに嫌いですね~。鈍感力と言う点では、尊敬するところもありますが、行き過ぎてますから、化け物みたいだし・・・

    わが子といえど、その性質は、必ずしも好きになれないものもあります。ある一点、向上心、人生に対する前向きさ、そういうものが欠けすぎています。
    自分の兄弟や親族など、見渡すと、やはり、その性質がどうも相いれない人もいます。変えられない部分があると、他人なら思いますが、わが子が、ずるい生き方をしようとするのをほうちするわけにもいかず、こっちも巻き込まれるので、ほんとに人としてまともになってほしいな~と思うばかりです。

    愛すべきお子さん、どこかに、前向きさを秘めている子だと思います。そういう子は、やはり、どこかで引っ張り上げられると思います。心をしっかり捉えてあげて、成長させてあげたいですね~。

    まだまだ我が家は、水飲み場に連れて行っても、一向に水を飲まないオランウータンみたいなガキと対峙しています。

  3. Takeko より:

    げんちゃんがどんな子で何が出来て、何が出来ないのか、そして、何に向いているのかという把握がやっと出来始めています。
    最初はカッコつけたり逃げたりばかりしていて、雲をつかむようですし、自分では何も決められないし、という状態だったからです。

    しかし、私も何ヶ月も掛けて向き合って来た結果、ようやく掴み始めました。手始めに自分で決めるということをしてもらったりしました。そして、1つ私から見てげんちゃんに合っていそうな職種の分野をひらめきましたので、その内容を使って今後は少しは引っ張って行けたらな、と思っています。

    やはり、げんちゃんも自分の関心のある分野で将来的には自分の技術とセンスを持って社会の役に立つんだ!とう希望を未来に抱いて進んで行ってほしいので、色々仕掛けて行けたらなぁと思っています。

    まぁ、当分は糠に釘でしょうが、本人もその提案には珍しく「やってみたいです!」とハッキリ言っていたので、可能性を信じて行きたいです。

    この分野は東京・神奈川なら就労継続A型にも仕事がありますし、特例子会社でもありますし、げんちゃんが本気でスキルを高めて行く気があるなら、一般企業でもフリーランスでも活躍の場があるので、将来性は無限です。

    げんちゃんはやはり息子と似ていて、全体的に能力の底上げをしつつも、全部は上げ切れないので、本人の気持ちが比較的入りやすい分野を中心に据えて引っ張って行くしかないです。息子はそれがロボットでしたが、げんちゃんも1つ基点となる物が必要でしたので、1つ、それらしい物が見つかって良かったです。

    とはいえ、それが、そちらの地域だと、まだ盛んでなかったりしますし、相当時間が掛かることも想定されますし、他にも良い分野があるかもしれませんので、引き続き試行錯誤を続けて行きたいと思います。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      Takekoさん
      ありがとうございます。げんちゃんは、とにかく継続性に乏しく、衝動的な意欲しかないし、そもそもやる気がなんにもないので、向いている、より、何を使って、まともにしていったらいいのか、ほんとに考えあぐねるような子だと思います。

      今、新しい携帯に機種変更しようとしているのですが、新しいピクセルに早く乗り換えたくてしかたないようで、あれこれ言ってきます。

      人並に、こういうガジェットは興味あるんだな、と思いますが、まあ、普通の子もありますから、これがげんちゃんの特徴かよくわからないです。

      琴ははまっていますが、それだって、たいした食いつき方じゃないし。
      ベースにあるものが、怠惰・・・心を使って、やるぞ~、なんてすごいモチベで動いたことなど、生まれて一度もないので、私的には、何に向いているのか、以前で、どうやったら、基本の人間力に乗せれるのか、ため息ついています。

      世の中、何をやっても大成する人と、何をやっても、中途半端で、すぐに投げ出し、適当そのものの人といます。げんちゃんは、後者・・・

      何か大成するものがあるといいな~と思うばかりです。
      良い時が続かないのが、げんちゃん・・・それが継続するようになれば、ほんと、色々向いているものもわかってくるだろうな~と思います。ありがとうございます。

  4. Takeko より:

    げんちゃんは、何か出来かけても、それは、人に認めてもらうことをゴールに考えているような感じなので、なかなか、大成という域に進んで行くことは難しいですよね。それに、げんちゃんじゃなくとも、大成するようなことは、めったにいないのですから、大成する可能性のあるものを探すより、仰る通り、何を使えば、まずは、まともになれるように導けるのか、という分野を探す方が先決だと思っています。

    つまり、げんちゃんの成長を促して行くために使えそうな分野を私は何ヶ月も探していたというわけです。まずは、その道のプロフェッショナルの端くれの端くれでもいいですから、なれる可能性のあるものを見つけることが必要です。

    本人の意識が入りやすいもので、本人もそれに価値や意味ややりがいを見出しやすいものです。意識が入ると言っても、他のものよりは多少入るという程度ですが、意識の入る程度が0と1とでは、まるで違いますので、私は1になるものを探していました。

    今のところ、農業は全く興味もなくやりたくないと言いますし、琴は人生のメインではないと言います。この辺りは、未来において変わって来る可能性は十分あると思いますが、今はげんちゃんをまともにさせるために使う道具としては、あまり合っていそうにありません。

    というわけで、様子を見ていて、おや、これは!?と思うものがあったので、聞いてみたら、やってみたい!と初めて言いましたので、やっぱりな!と思いました。1ミクロンぐらいの極小の風穴がようやく空いたような気がしています。

    しかし、たまたま調子のいい日でしたから、次回、話したら、また、どっちらけー!になってしまっている可能性はありますね。泣

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      Takekoさん
      ありがとうございます~。
      ほんとに、人間で必要なものは、才能でもIQでもなく、ほんとやる気と気力ですよね~。
      どんなに能力をつけてやっても、そこがないげんちゃんは、引っ張り上げようがなくて、1mmの風穴でも、貴重。わかります。いや、こいつの難易度わかっていただけてほんとにうれしいです。

      お料理が風穴になるか?と思って期待したら、適当にやるだけで、追及する気もなし。
      広くあさ~く、くいつきはしますが、飽きやすくもあり・・・

      この子が普通の人だったら、窓際族になりやすいサラリーマンができたら上等って感じです。
      できたとしても、給料以上は働かないでしょう。

      今やってるお稽古事の中で、琴とシャドーボックスは好きですね。まあ普通にですが。書写は、まったく成果が出ません。行ってる時だけ適当にがんばってますが、それを生かす気がないです。

      普通の超平凡であまりやる気のない人間が、普通にやる程度のエネルギーです。
      障害がなければ、まあぎりぎり生きていけるのかもしれませんが、このハンデキャップで、このやる気じゃ、放置すれば、落ちる一方です。

      とにかく、今回Takekoさんが見つけてくださった風穴も、使える時期は使って、一段階上げる・・・すべてそんな感じですよね~。

      それを極めるまでは、ぜったいいかない性質です。(´;ω;`)

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