げんちゃん、高校に通い始めて、10日近くがたちました。ここまで毎日いろんなことがありました。
入学式からしばらくは、げんちゃん、なんか抜けていて、いきなり遅刻してみたり、(もちろん学校では叱られない・・・)自転車のユー字ロックを買いに行って、失敗してみたり、・・・いっこうに、時刻表を頭に入れてこなかったり、・・・さんざんでした。
遅刻してしまった日も、完全遅刻なのに、自分では1時間以上勘違いして、のんびりしていました。いまだに、時間の感覚がついていないんだな~とため息が出ました。
ユー字ロックの件も、パパが
「普通のじゃなくて、しっかりした少し良いモノを買った方がいいぞ・・・」
とあれこれ説明しました。げんちゃんは、翌日、一人で、ユー字ロックを買いに行くと、私の職場に電話をかけてきました。
「おかあさん、電話番号を書く場所があるんだけど、どういう風に分けるの?」
質問はそれでした。
私は、なんで電話番号を書く必要があるのかな?と思ったのですが、ついスルーしてしまい、かっこの中に市外局番の○○を書くんだよ、と教えて電話を切りました。
家に帰って聞いてみると、パパが指示したようなものがなくて、入荷したら電話をかけてもらうように勝手に取り決めて帰ったもよう。それで、入荷連絡のための電話記入が必要だったわけです。しかし、勝手な判断のおかげで、げんちゃんは、明日から必要なユー字ロックは、買わずじまい。
わざわざ私に電話かけてくるなら、今あるものを買ってくるか、入荷するのを待つか、そっちを聞くべきですわ! ほんとあきれる。適当に自己判断する癖はあいかわらず。もちろん、超指導!!
しかし、毎日、そういうことをしながら、げんちゃんの世界は、学校だけではなく、社会へと範囲を広げてました。一人であらゆることを自分でこなす。
唖然とする失敗を積み重ねながら、一つ一つを指導していく。そういうことをゆっくり学べるのも、高校が、4月いっぱい、昼までで、しかも勉強はまだ始まらない、というゆるい状況だからこそです。
見渡せば、中学の同級生たちは、トップの学校というわけでなくても、ゼロ次元授業があったりしています。やり残してきたあらゆることを拾う暇もなく、また、勉強中心の管理教育の中に突入です。
げんちゃんは、学校で日々いろんなイベントをちょこっとこなし、昼過ぎに帰ってきます。週のうち何日かはパソコン教室に1時間行きます。
帰りは、スーパーで買い物を頼まれていたり、カッターををクリーニングに出しに行ったり、朝放置した食器を洗ったり、私に言いつけられた、掃除をしてみたり・・・・K先生のところで勉強してみたり・・・
彼が今やるべき課題を、よいペースでやっています。もちろん、大目玉食らったりしながら・・・
これぞこの学校の真骨頂です。
そして、帰った家にはだれもいません。それで、帰ると職場の私に電話をかけます。私が可能な日は、休み時間のタイミングで、職場からズームをつないで、わずかな時間勉強を見るときもあります。
一人で、小学校の七田算数や中学の超簡単復習をやっていたりします。上からシャワーの学びではなく、少しずつ自分で考えて、進めているようです。
すかすかのげんちゃんを、少しずつ充実させているような感があります。
学習より、彼は、社会というのを経験しています。そこから、やっと、自分の立ち位置を少しつかんできたような気もします。
やはり、何かかわってきているな、と感じます。
公開コメント 承認後公開