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「あ~、合宿か~。僕は合宿の全部がいやだ~。」
げんちゃんは、すごいことを言います。何がすごいって、今までのげんちゃんなら、「は~いやだな~。」
とだらっと口走るだけで、主張にはなっていなかったのです。それが、きびっと、自分の気持ちを言えるなんてすごいことです。普通の子ならあたりまえなんですが、げんちゃんが、自分の心を、きっちり言葉で主張することは、ほとんどありませんから。成長している証拠です。逆にこの程度でも、すごいと感じるほど、げんちゃんは、自分自身がいつもあいまいだった、ということです。
「僕は、こんな食べ方はいやだから、冷蔵庫に納豆とってくる。」
とある食卓で、オクラ納豆に向かって言ったのを、家族が聞いて感嘆したのが6年生ですから、げんちゃんの状態がどうだったのか、推して知るべし、という感じです。
さて、ふとんの中で、パパに、合宿はいやだ、と主張したので、
「いやなの? だったら、明日休む?」
と私は優しく聞きました。確かに、春休みは、マインドマップをはじめ、心をずいぶん追い込んだようなところがあるし、そのあとに、少しだけとは言え、学習にエネルギーをしぼらせた日が続きました。
私の問いに、げんちゃんは、
「いや、いいから。」
と怒ったように言うと、がばっと布団をかぶって寝てしまいました。確かに、合宿はいやかもしれないけれど、逃げたくはない・・・そんな空気が伝わってきます。
マイナスにいろどられていたげんちゃんの心は、それなりに成長してきているようです。
私は、今年から、PTAの役員になりました。どなたかが推薦してくださったらしく、何度も頼まれて、引き受けることにしました。なんせ、いつも、学校にお世話になっている身。会合の時間など聞いてみたら、少し融通が利くようだったので、やってみようと思いました。
そういうわけで、令和元年、私も、はじめてのPTA、げんちゃんも、本丸決戦の佳境に入ったような感じです。
しかし、現実には、仕事終わって、夕方PTAの初めての会合に行って、10時頃に帰宅して、げんちゃんの合宿の用意となると、けっこうきつい。
今まで、こういう仕事、誰かがやってくれていたのね・・・と思います。仕事と発達障害児をかかえて、なかなか、PTA役員というのはむつかしいけれど、げんちゃんの成長も後押ししているとすると、げんちゃんは、成長していないと思っていても、やはり、成長しているのだろうな、と感じます。
PTAの役員会に出てみると、公立中学校というところもずいぶん大変で、ほんとにかぎられたぎりぎりの予算の中で、先生方も生徒もよくがんばっているんだな、とわかりました。
学級崩壊しているげんちゃんの教室に行ったときに、個人ロッカーが小学校の時より小さく、荷物スペースがほんとになくて、部屋中、散らかりまくっていたことを話しました。こんな汚い教室だったら、学級崩壊なんてとめられない・・・・なんとか、壁に個人用にフックくらいはつけてもらえないのかな~・・・と言うと、みなさん、ほんと子供たちの身になって聞いて下さいました。そういう予算も、教育委員会に通すらしいです。
なかなかめんどくさい・・・・腕に覚えのあるパパたちが、窓下に人数分フックをつけていく、なんてことはできないものかな~。フックくらないら、少し寄付を募ったりできるのではないかしら。私は、そんなことをぼんやり考えてしまいました。
パソコンも、買い替えられず、公のものはずいぶん遅く、仕事がしにくい、とか、パイプ椅子が足りないとか、今まで全然知らなかったことを知りました。
新旧役員は、感じのいいママパパたちで、それなりによかったです。げんちゃんのことがなければ、PTAなんて逃げ回っていたでしょうから、人生でげんちゃんゆえにもらった経験は計り知れず、出会いも計り知れず、発達育児は大変だけでもないようです。
さあ、合宿の話にもどりますが、私が帰るまで、げんちゃんなりに用意をしていました。できは、75点くらいかな~。まあ、そこそこできるようになってますよね。
しかし、集合場所にげんちゃんは思いっきり水筒を忘れました。ちゃんとカバンの横においておいてやったのに、やはり、注意欠陥。頭の中で、思いをめぐらしながら朝の用意をする、という点では、課題だらけです。あわててペットボトルを買いに走りました。
集合場所では、あいかわらず、すべてに無関心。そんな顔です。
昨日K先生と合宿の目当て、というのを予習したようですが、お友達への関心はまったくない、という顔でがっかりします。
「げんちゃん、昨日の目当てを思い出して。みんなあなたより年下だから、まずは、子供たちを見ましょう。げんちゃんがしてあげることはないか、考えましょう。」
私は、列に近づいて行って声かけします。うるさい、あっち行って、と言わないげんちゃん。やはり、気持ちは、ずいぶんプラスになってきている感触がします。
野球の先生に、一言
「むやみに褒めないでくださいね。すぐに、自分はみなと同じようにできてる、と思い始めてしまうげんちゃんです。」
お願いしました。先生は、
「先日から、げんちゃんへの指導をかえてみてます。了解です。」
実際、数日前の練習では、練習前に、かなり練習のシュミレーション、目当てをしたので、さっそく、少しは効果があったようです。
手をふってバスが出発しました。成長を手に帰ってこれるとうれしいけどな~・・・
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げんちゃん、ジワジワと良い方向に向かって成長しているのですね。野球の合宿は辛いけれど、自分の判断で参加すると決められたなんて、精神的にしっかりして来ていますね。
本来、この時期は反抗期がますます激しくなって行ってもおかしくないはずなのに、むしろ、だんだん落ち着いて自分に向き合えるようになって行ってるなんて、なかなかないことだと思います。
チームげんちゃんの熱心な関わりと、げんちゃんの本来持った真っ直ぐな心がうまく共鳴し始めているのではないでしょうか。
日々取り組んでいることの一つ一つがげんちゃんの成長を後押しして行っていると思います。
げんちゃんの2年生1年間がまたまた楽しみです! 1
2年生になってしまいましたね。
げんちゃんの発言、随分大人びてきましたね。合宿の準備も75点なら及第点ですね。ママがいない間に準備をしているっていうことがすごいと思います。
こちらは明日が始業式です。
1年生の時の担任の先生は転勤になってしまい、明日からはいらっしゃいません(涙)
幸いどの先生からも可愛がってもらってた(?)いるので、スムーズに新学期のスタートを切れたらいいなと思っています。さすがに昨年ほどの不安感はないです。
ですが、どんな戦略でいこうか?というのは考えますね。習い事も整理したいなと思いつつ、体操&スイミングは続けて、ほとんど効果のない個別塾は週1に減らしました。すぱっと辞めてしまってもいいのですが、なんとなくやめ切れなくて…
春休みは本当にゆったりと息子のペースで過ごしました。時間に追われない、期日にしばられない学習ができて、あらためてホームスクールのよさを実感しました。
現実的には私にそんな根性がないのと、学校だから得られる体験があると思うので、今のところその選択肢はないけど、学習面だけ考えると本当はホームスクールがいいですね。
2年生も学校ベースでいこうとは思っているのですが、量とスピードに巻き込まれないようにやっていけたら、と思います。1年生は溺れそうになりながら、もがいていた、という感じだったので。
役員、頑張ってくださいね!私もいろいろやってきましたが、いつも終わると、やってよかったと思います。
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ロボママさん
2年生は、本来反抗期が燃え盛ることが多いんですね。たしかに、それなら、げんちゃんは、落ち着いてきています。これからどんどん落ち着くかどうかはわからないけど、私へ反発するベクトルが、上に向かおうとするベクトルに少し置き換わってきたのかな?と思いました。
でも、あいかわらず、ぼ~っとしているところは大きくて、声掛けをして、頭を使うくせをつけるように、いろんな場面で、ひっかかりながら進ませている感じです。そのままにすれば、何もひっかからず、見えていても見ず、みたいなことになるので、これはどうして?とか、今なんて言った?とか、あたりまえの生活の中で、一つ一つ丁寧につかみとれるようにがんばっています。
考えないことが障害で、考えられないわけではないのだと思います。
げんちゃんのコアな部分が出てくれば、表面的な質の低い部分に駆動力をかけてくれるんじゃないか、だから、どんどん表面的なものものびるのでは?と思い、期待しているのですが・・・
ゆうママさん
ついに2年生になりましたね。1年の先生は転勤になっちゃったんですね~。わ~、落胆が目に見えます。ほんと、あれはきついです。私も5年生の時に経験しました。
のちの成長も見てもらえないので、いっしょに喜んでいただけないし・・・悪い先生ならそこまで思わないかもですけど。どちらにしても、支援の先生は配慮してほしいことたくさんありますね~。
げんちゃん、最近、家で言われたことを一人でやる、ということが少しできたりしてます。
帰りがとても遅いので、電話で、合宿準備しておきなさい、と言っておいたのです。それなりにやっていたので、私も成長したな、と思いました。
K先生の勉強が終わって、ドリルをしておきなさい、と言ったこと(まあ、できそうなことしかオーダーしないけれど)を、ここ数日、けっこうがちにがんばっていたりしていました。
でも、げんちゃんらしいのは、できてきたな、なんて思うと、どかんと落とし穴におちてしまって、見えなくなっちゃった、みたいなこともおこって唖然とします。
お子さんは、先生にかわいがられるんですね。どこか、素直なんでしょうね。
ホームスクールは、ここぞ、というときには、まよわずやってもいいのかもですね~。私は、5年の時だったか、2日半にまでのばしたことがありました。あの頃は、いまだ~!という直感があって。学校は、意識が抜けているのなら、ロスになる、ということがあります。
でも、逆に取り出してマンツーになると、かえって、意識を抜く、ということもあります。
だから、子供の成長段階をよく見て、学校のカリキュラムや内容をよく吟味して、どちらがいいか、決める必要がありますね。
でも確かに、中学になると、反抗もあるし、親だけのホームスクールは、なかなかできるものじゃありませんね~。笑
こっちの身がもちませ~ん。(´;ω;`)
今日から始業式が始まりますが私は明日から仕事です。娘の中学校の入学式が10日。9日の夕方に支援学級の担任の先生と顔合わせをしてから入学式の練習があります。小学校入学の時は1か月原因不明の頭痛におそわれましたが今度はどうなるやら。。。げんちゃんママは役員をされるのですね。私ははじめにやってしまいたい方なので、息子の時も娘の時も小学校1年の時にしました(息子の時は6年の時も流れでしましたが。。)中学校も息子が3年の時に知り合いから電話が掛かってきたので(笑)しました。私は15時までの仕事ですが、やはり娘の学習を見たり、息子の塾の送り迎えがあったりしたのでやれるか不安でしたが、色んなお母さんたちから受験や高校の情報をもらえて助かりました。役員をされる方たちは前向きな方が多いので、毎回良い方たちと活動ができて『やってよかった。』と思います。春休みに小学校の復習を大まかにしましたが、ガックリすることが多いです(涙)中学校でどうしていくか考えないといけないです。いよいよスタートなので頑張ります。
ここあさん
いよいよ始まりましたね。
春休み、げんちゃんは、ほんとに算数ばっかりほんとにがんばったのに、中学に上がってみたら、あの努力はなんだったのだろう、というくらい無駄でしたよ~。今でも、成績というより、頭は相当悪くて、どうなるものか、って感じです。
支援クラスの体制が整って、ママと先生がつーかーといくまでは、ほんとに格闘ですよね。
普通のレベルにそっくりはめてもついていけないし、落としすぎて、子供あつかいされて、基準を落とされても、こまるし。
最初は、とにかく、上手なネゴシエーターをがんばるしかない、そんな感じですよね。
毎日毎日、頭痛がしてもあたりまえ、と思うほど、不安も大きいです。
ここあさん、がんばってください!
PTAって、ほんとどこも前向きな方ばかりなんですね。私も、やってよかったな、ってしょぱなから思います。
が、忙しくて死にそうですけど・・・泣
今年は、支援の先生は同じです。これはほんとにありがたかったですよ~。