今回の期末テストは、色々な困難がありましたが、やはり、げんちゃんは成長しています。
前回は、試験に向かう気持ちが芽生えているけれど、集中できる時間もレベルも、まだそこに達してなかったと言ってよいでしょう。
私が労力をさいて、せっかく用意した学習準備も、消化できずに”猫に小判”となって、私は、ほんとにもんもんとしました。あと、これをするだけでいいのに、何でそこまでぼ~っとしてしまうの? そんな感じでした。
でも、今回は、だめだめな時も含めて、やはり。学習への焦点の合わせ方は、前よりは上がっていました。
テストに向かう気持ちはちゃんとあって、そこそこ持続して、自分を集中させうることができています。
試験の二日目を終えて、かなりいっぱいいっぱいになったけれど、幽体離脱はしてません。集中力が落ちていても、幽体離脱までいかない、ということは、げんちゃん今までではなかったことです。
初日は”理科”と”技術家庭”、”美術”です。
技術家庭も美術も、事前に範囲のプリントをコピーして、一問一答のような感じで資料を作りました。
一度簡単に、前もってやらせていました。それゆえに、前日はそれを反復するだけでよかったです。前日初めて実技教科(技家、音、美、体)をさせると、まったく不十分だし、5教科の方が、足を引っ張られるので、とにかく、簡単でもどこかで一度目を通させる。実技科目の準備の私なりのコツです。初日の技術家庭と美術はそれができました。
理科も、なんとか、前日にしぼって総ざらいできたし、初日というのも手伝って、もっとも今回うまくいってるんじゃないかな。
理科をやらせていて感じるのは、げんちゃんは理科は好きな科目で、意識の焦点合わせも、そこそこうまくいくようで、そういう条件のもとでは、げんちゃんの理解力の進化がはっきりと読み取れます。もちろん、濃度計算とか、ちょっとでも算数の色合いを帯びると、なかなか感覚的に捉えられないようで、苦戦しますが、前よりはましな気がします。
初日を終えて、帰ってくると、げんちゃんいわく
「できた~・・」
まあ、できない子ほど、できた~と言う傾向にありますよね。笑
さて、今回私がどうかな、と気にしていたのは、二日目です。げんちゃんは、二日目、集中がもつだろうか・・・・ということです。
意外にも、げんちゃんは、すぐに学習に入れました。二日目は英語と体育、国語です。
二日目の学習も、昼から夜まで、ずっとがんばりました。幽体離脱はしてないし、意欲はあるけれど、かなりお疲れモードです。
体育は、残念ながら、私が間に合いませんでしたから、前日もらったプリントを、解説を入れながら、ざっと読ませただけ。・・・これは捨てるしかないな、というかんじ。
英語は苦戦しています。なんせ、なかなか単語の綴りが覚えられないし、前日になって、Be動詞の文と、一般動詞の文が、ごっちゃになってしまって、Do you~となる文を、突然、Are
you~ と言ってみたり、それどころか、何をいまさら? みたいな、でたらめな文を作ったりしています。
ほんと、あれほどやったし、幼稚園の時から英語教室にも、通えるだけ通ったじゃない!
とヤツにすごみたくなります。
今更、前日になって、Be動詞の構文の疑問文やら、否定文・・・・そういうのを、今更こんこんと説明する羽目になるなんて!
初めてやるかのごとくです。
なんで、この子は、勉強するときに、まったく考えないのだろう! 考えながらやれば、法則も見えてくるだろうし、違いもわかるだろうに。たぶん、頭を空っぽにして、何となくやってるだけなんだろうな~と思います。
毎回私たちが、頭にインプットしようとしたものは、ぼろぼろこぼれ落ちて、拾い集めた落ち葉みたいに、机の隅にでも積もっているんでしょうね~。まったく・・・。
ため息をつきつつ、図説していると、とつぜんげんちゃんが言いました。
「あ~!考えながらやればいいんだね。」
「は?」
げんちゃんが、突然、ひらめいたように言いました。
なるほど、考えながら勉強するというのは、彼にとって新鮮な体験なのね! やれやれ・・・
「いつも、あなたは、な~んも考えないで、ただぼ~っとして勉強するから、これだけやってきてるのに、英語もぜんぜんわからないわけよ。何年も習ってきたにもかかわらず、ただぼけ~っとやるだけだから、普通クラスのみんなに追いつかないの。!
やっとわかった~? 」
「そうか~。考えてやるんだ!」
なんじゃそりゃ! という感じですが、発達障害のげんちゃんのような子は、意識を入れて勉強するという感覚自体、新鮮な体験になるんでしょうね。私は、ちょっとびっくりです。でもまあ、うれしい気づきです。・・・
げんちゃんは、考えて勉強するということに、初めて開眼したようだったけど、残念ながら時間切れ。お疲れモードがピークになって、途中でやめて深い眠りについてしまいました。
こうして、二日目が終わりました。
もうさすがに、そこからは幽体離脱一歩手前です。せっかくやらせようと思っていたプリントもすべて、空しくおかれたまんま。
K先生のところで、なんとか、3時間だけ勉強して帰ってきたげんちゃんは、まだ幽体離脱はしていないようです。幽体離脱まで追い込むと、入った物さえ、すべてなくなる。そんな感じなのでおそろしいです。
K先生のところに行って、
「ぼくね、気付いたんだよね~。考えて勉強するんだよ。」
と、げんちゃんは、再度得意げに言ったそうです。
とこういうわけで、今回も色んなドラマがありましたが、なんとか終えることができました。
結果は期待するとがっかりするので、30点越えを目標にしましょう。
は~・・・私は、今回もまた、ほんとに疲れました。
そうそう、こりゃだめだ、と思った英語も、帰ってくるなり
「ちゃんと、ピリオド気をつけたよ。」
と言ってきたので、テスト中も、幽体離脱せずがんばったんだろうと思われます。
考えてみれば、テストの意味も把握できないような入学当初からすると、よく伸びているのかもしれませんね~。
追伸
英語を終えてわかったのですが、英語って、とても数学に似ています。文法を説明するために、文字をきちんと順番に書いて、それを入れ替えて説明していると、まるで方程式のようで、げんちゃんが苦手とするのがよくわかります。お友達で、でこぼこが逆の発達君は、数学と英語が得意らしいです。
英語は言葉、と思っていたけれど、数学的な知覚がいるのではないかと思いました。
英語を攻略させていくことで、もしかしたら、数学的な感覚も養われるのかも知れない・・・だといいな~・・
英語。なかなか手強いですよ。
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1回目の定期試験では、1日目が終わった時点で、すでに幽体離脱していたことを考えると、3日間持ったことは、かなりの成長ですよね。しかも、たった3回目ですからね。
げんちゃんママさんは、ご自分でげんちゃんの成長予定を決めてらっしゃるから、そのスケジュールに照らし合わせてみれば、まだまだ、とか、当たり前と思われるのでしょうが、やっぱり、まだまだではなくて、もう!だし、当たり前ではなくて、すごい!ですよ。
例えば、身長をいついつまでに何センチにすると予定を決めても、なかなか、そうはいかないのですが、栄養や睡眠、運動により、少しでも伸ばして行くようには出来ると思います。もともとの素質にある程度は変化を加えることが出来ると思うのですが、それは多くの努力を要することだと思います。出来て当たり前と言うわけではないと思います。
いずれにしても、成長していることは確かなんですから、これから更に、試験に臨む姿勢は改善していくのではないでしょうか。
また、理科に興味があるのはいいですね。roboも1番好きなのは、理科です。私は理科の内容と実生活の内容とをつなげて考えられないので、苦手なのですが、男の子は、普段から理科的な視点を持って暮らしている子が多くて、得意みたいですね。
それに対して、数学や英語は、とことん抽象的で、実生活と結びつけて考える要素があまりにも少ないので、なかなか難しいものがあると思います。
算数の時はまだ、具体的な事柄に結びついていたのですが、数学などは、XとYという抽象的なものに置き換えて理解していかなければならないところが大変ですよね。
英語も一般動詞とbe動詞の違いなんて、メチャクチャ抽象的な概念ですよね。語学をこのような形で学んでいくことには、賛否両論あるくらいですからね。
普通、中学の試験結果は、だいたい皆さん、小学校の時のカラーテストより、20点~30点下がります。
げんちゃんは、理科と社会は小学校5年生くらいから90点くらい取れていたようなので、この2教科は、意識さえ続けば、60点以上取れる素質はあるのかもしれませんね。
実際、考えればいいんだー、と気付いたことにより、意識の入れ方をつかんだのかもしれませんよね。げんちゃんのこれからが、楽しみですね。
テスト対策お疲れ様です。毎回の対策本当に素晴らしいと思っています。娘はまだ支援級か支援学校かの判定が出ていませんが、中学校の見学に行ったらやはり主要5科目はみんな支援学級で受けているようです。げんちゃんの様に学年相当のことをやっている子供はいない様です。そもそも教室や学校に来れない子が多くて、そういう子供には支援学級での学習の方が有難いと感じている保護者もいらっしゃいます。私が支援員をしている学校でも理由は様々ですが、交流学級に行けない子供さんは沢山います、げんちゃんや娘の様に交流で受けることができるというのは凄い事だと思います。娘に『もしみんなと同じ中学校に行っても理科も社会もみんなと一緒にお勉強はできないんだって。』というと『なんで??』と言ってました。小学校の6年間当たり前にみんなと授業を受けてきたのでそう疑問に思うのは当然だと思います。中学の支援コーディネーターは『交流学級で受けるのは自由ですが、大変ではないですか?』と言われました。でも理科は娘も好きな教科で、実験やチャレンジでも映像で見れるし、テストの問題文も読みやすいからか最近は知らないうちにやっていた秋休み前の復習テストで60点を取っていました。できれば中学でも交流で受けさせてやりたいです。。。でもそうなるとテストを受けるわけで。。私にげんちゃんママの様な対策ができるかどうか。。。チャレンジや学校のワークだけでやれればいいのですが。。。数学と英語がにてるというのは英語科を出た会社の同期が言ってました。息子が英語がどうも分かってなかったので相談したら『数学が好きなら似てるからできるはずだけど。。。』と言われたことがあります。どちらも苦手な私にはよく分かりませんが。。。
ロボママさん
げんちゃんは、普通の支援のお友達より、確かに進化率は高いのかもですね。4月ともぜんぜん違います。でも、げんちゃんは、自分から上手に逃げる、というずるさがあります。それで、なかなか伸びるのがさまたげられてしまいます。自分自身をしっかり感じて、しっかりつかむ。まだまだできてません。
どこか、まだまだちぐはぐで、本人は、ふわふわしているんじゃないかと思います。テストというアイテムを通して、成長していっていることは見えましたが、終われば、いっきいにスイッチを切ってしまったのも確かです。
今日は、あぜんとしました~・・・
数学だけでもため息ものなのに、それに英語までくわわってもらったらほんとに困ってしまいます。わからない、と開き直っているときは、完全に意識を抜いています。どんなにこっちが親身に教えようが、聞かない、とふたしますからやっかいです。
げんちゃんに教えるのは、教えることが重要ではなく、スイッチをいれさせることが重要で、なかなか普通の声掛けでは、それができません。
英語も、わからないのではなく、スイッチを入れることを拒否しているようにも思えます。そのあたりは、なかなかしたたかなヤツですからね~・・・
小学校のテストで、げんちゃんが80点とかとれるときは、普通の子はほとんど90点以上でした。げんちゃんは、余裕で、そういう点をとっていたのではなく、普通の子が時間を余らせていたのに、げんちゃんだけ、めいっぱいの時間がかかっていました。小学校のテストは簡単でしたしね。でも、中学になったらそうはいきません。30てんでさえ、げんちゃんには、取るのがやっとです。いろんな教科で60点越えが普通になるのであれば、ずいぶんほかのいろんなことも改善しているのだろうな、と思います。
まだまだ先の長い話です~。
ここあさん
げんちゃんも、中学当初は、全部支援で受けることを勧められました。それというのも、入学式翌日のテストで、げんちゃんは、10点以下を続出していたので、しかたのないことですよね。
それで、なぜ、普通クラスに行かせるのか、というのをこんこんと説明しました。げんちゃんというのは、低いところにおけば平然と、そこで悠々自適にすごす子なので、意識覚醒のためが半分以上だ、ということをお話ししました。
普通のテストを受けるのは、普通の基準をいつももっておくため。とも。
内申書はどうでもいい、と先生に告げていたので、先生方も、気楽なとこがあったのかもしれません。毎回順位表をもらってますが、数学国語は、違う授業を受けているので、公式な順位の中に、彼は、いれてもらってないのではないか、と思います。
学校のテスト準備、日々の学習・・・やっと、最近こなれてきました。1学期は、真っ青! よく、子供たちだけで、テスト準備できるもんだ、と、普通の子に驚いてました。
支援の子は、不登校気味の子も多いようですね。支援クラスの別のクラスは、みな、よく休んでいるとか。げんちゃんは、横方向の広がりななく、縦に伸びているタイプなんだとか、
そういう子は、友達のこととか、ほとんど気にならないらしいです。
普通クラスでの授業は、あまり聞けていないようです。
今は英語も大変になって来ているのですね。確かに、1年生の初めは、単語が中心だったので、得点しやすいところもありましたが、文法が本格化して来たために苦戦しているのでしょうね。
でも、げんちゃんは、文法というものを本格的に学ぶのは初めてだから、というのもあると思うんですよね。慣れて、なにがしかをつかめば、急に出来るようになるというパターンを今までも繰り返して来たので、英語は出来るようになる可能性もあると思います。
やはり、勉強を通して、意識を入れるトレーニングをすることは、有効な方法なので、根気よく努力させたいですよね。
ところで、数的な理解というのは、やっぱり空間認知能力と直結しているようですね。数字の操作は頭の中で、数直線を描き、その空間を使って前後に移動しながら思考するらしいのです。ですから、空間認知能力をバッチリ使うようなのです。
ただし、かけ算やわり算は、九九を使うので、言語能力も使っているらしいのですが。
ですから、年齢が上がって空間認知能力が発達してくれば、げんちゃんも買い物などで暗算が出来るようになるかもしれないな、と思いました。
しかし、男の子の場合は、なかなか真面目に勉強に取り組まない場合が多くて、学習面については、同じ能力の発達の子の場合、中学生くらいまでは男の子の方が集中させるのが大変な気がします。
とにかく、英語に関しては、だんだん文法に慣れて行ってほしいですよね。英語まで理解させるのに苦労するようでは、さすがにママさんが大変だな、と胸が痛みます。
でも、きっと、げんちゃんのことですから、つかんでくれると思います。
ちなみに、私は勉強の出来不出来より、トイレが汚れている、という方にガーン😨となるタイプです。潔癖症なので💦
ママさん、お疲れ様です。でも、期末試験の結果はアップしているものも、色々ありそうですよね。
ロボママさん
お返事ありがとうございます。
げんちゃんは、文法を理解できないわけではないような気がします。やはり、考えないんですよね。
今日は、試験が終わって、すっかり抜いてしまっています。そこで、やってなかったくもんのプリントをしようと思ったら、ひどかった。
聞いてない! げんちゃんについて、私が、最もつらいのは、げんちゃんのある意味強さです。
本人に強い意志があるかどうか別として、横に広げようとしないんですよ。その強さったらない!
くもんをやめさせられてもへともない。これがすべてを象徴しています。
価値を見出さないものは、切り捨てて何とも思わないのです。これは、価値があるし、考えなきゃいけないものだ、とこっちが導いても、ポーズだけして、決して受け付けない。私は、ポーズだけしてもわかるし、絶対そういうものを許しません。普通の子なら、そこで折れる。しかし、げんちゃんは折れません。文法だって、考えればわかる。でも、考える意味がない、とどこかで判断しています。
この子に勉強を教えるのは大変です。楽しくほめながら教えれば、平気で、そこに乗っかってきて、やったポーズだけしてエネルギーを使わない。初めての先生はだまされます。
厳しくすれば、やっと、たまに、門を開く。
この子のもつエネルギー量のすさまじさよ!
たぶん、プラス転換すれば、この子は、すごいと思います。しかし、プラス転換させるエネルギーは、普通の子をはるかに超えていると思っています。
普通なら、こんなことをしたらつぶしてしまうよ。と、多くの人は言うかもですが、たぶん、普通のほめて伸ばす的なやり方をすれば、絶対に、天の岩戸に隠れるみたいに、サンクチュアリにしめしめと入ってしまいます。そして、この子は、少々のことではへこたれもしませんし、繊細にまわりの雰囲気にのまれたりもしません。彼は、自分の価値認識の部分に縦に広げていくだけです。
これは、生げんちゃんに対峙しないと、伝わらないかもです。
トイレだって、きれ意に使うこともできるはずですが、めんどくさい! めんどくさいことは、やらない!できてもやらない! だからなに? というふてぶてしさに負けたら、げんちゃんは、絶対にプラス転換しません。
ロボママさん
このエネルギーに勝つ強さ。これは、私に与えられた使命かな~とも、と思っているのです。K先生も、ずいぶん、強くなりました。S先生も、かなりのエネルギーを使うらしいです。
ロボママさんなら、どうなるんだろう・・・きっと上手にやられると思うけれど、こいつはほんとに甘くないですよ~。笑
でも、雪解けみたいに、げんちゃんが溶けてきて、プラスに向かいだしたら、私はとっても面白いと思っています。ぜひ、ロボママさんに生げんちゃんを見てほしいですね~・・・どう上手に調理するんでしょうね??
ロボ君とは、ぜんぜん味付けが違ってくると思います。笑
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