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支援のレクリエーションで作ったビーズストラップ。2年前に作ったものが左。先日作ったのものが、右。好きなビーズを自分で選んでつなげていくのですが、今年の黒のストラップは、大小が整然と並び、しかも、小さいビーズもあつかい、左脳的な感じがします。芸術性はないけどね・・・
げんちゃんの学校見学に、久々に行ってきました。4年になっても、まだまだだったげんちゃんは、学校での生活は、先生方におまかせにしてました。クラスでは、板書をとろうとしないらしいので、理科以外(理科は、実験などあるので、普通クラスだったようです。)は、ほとんど、支援クラスで受けていたげんちゃんでした。
なんせ、秋以降のげんちゃんの伸びは、ちょっと期待に値するので、ここで、ちょっと学校での様子を見に行くのが良いな、と思われました。
ちょうど、支援の学級委員になっていて、レクリエーションを行うことになっていたので、早く行って、4年のクラスを見てきました。
事前にお願いして、支援で受ける手はずになっている社会の時間を、4年のクラスで受けるように段取りしていただきました。
早めについた私は、支援クラスで、国語をやっているげんちゃんも見ました。汚い字で書き殴るようにして、国語の教科書を写していました。7月から取り組んでいる視写のトレーニングが功を奏してか、ちゃかちゃか写していました。
でも、その態度は、なんかきょときょときょと、落ち着きません。しかも、先生が来て、
「写すんじゃないよ。この文のこの場所を、自分が入っているクラブに変えて、作文しなさい、って言ったでしょ。」
と、なじられておりました。指示のポイントをはずしていたようです。
隣でやっている1年生の男の子の方が、しっとり落ち着いて見えます。やれやれ。ホームスクールの時のとくらべると、ステップダウンした感じです。
さて、4年生のクラスに行きました。社会のテーマは、日本の県の勉強でした。
先生が、
「今日は、げんちゃんも、この教室で勉強します。」
と言って、黒板に
「めあて 中部地方をおぼえよう」
と書きました。
「げんちゃんは、今日はじめてだから、わかんないかな。このめあてを、ノートに写してね。」
とフォローしました。
げんちゃんは、なんと、ちゃんと黒板を見て、参加してます。どうするかな~と思ったら、
普通に板書を写し始めました。写すスピードもまずまずです。
それから、プリントが配られました。中部地方の県が書いてある図に、県名を入れていくようです。
「さあ、みなさん、まず、地図帳を見ながら、県を入れていって下さい。」
しばらくの間。クラスメートは、しゃかしゃかスピーディーに書き入れていました。
げんちゃんも、しっかり参加してます。新潟県、富山県・・・
「あ、げんちゃんは、ひらがなでもいいよ。」
と先生。(おいおい、見て書けるってば・・・笑)
ほぼ、みんなが書き入れた頃に、先生は、黒板で説明を始めました。
静岡の形のカードを出して、
「これは何県?」
はい、は~い。とたくさんの子が手をあげます。げんちゃんも、元気よく、うるさいほどにあげてます。今日はお客さん状態なので、先生も、すぐに当ててくれました。
「静岡県!」
とげんちゃん。もともと地図は好きみたい。それで座るかと思いきや・・・
「静岡県で一番のものはね~。プラモデルなんだよ。プラモデル生産は一番で~、なんとかざめ(忘れた)もいる。なんとかざめは、深海に住んでて~・・・うんぬんうんぬん・・・」
ちょっとうっとおしい。・・・どこかのテレビ番組で見たんでしょうね。真偽のほどはよくわかりませんが、しっかり参加してるので、びっくりしました。
そして、またびっくり。習ったこともない、岡山の図を見て、また は~い、と手を挙げて、
「岡山県」
と答えました。しかも、次の発言にびっくり。
「中国地方はね~、細い県ばっかりなんだよ。でも、これは、大きいから、岡山県!」
場を読まない感はむんむんしてるけど、板書をとったこと、授業への参加リズムがまずまずになっていたことに、ほんとに感動しました。他の子が授業の受け方を100とすると、げんちゃんは60といった感じです。自分がやるべきことの60%くらいは、理解してついていってるような感じでした。
実は、夏休み前は、間違いなく、板書を写せませんでした。それゆえ、ほとんどの授業を支援クラスですることをよしと、先生が判断していたようです。板書もさることながら、支援で見たげんちゃんより、クラスで受ける授業で、げんちゃんは、ほんとに生き生きしてました。彼は、本が好きです。自分の好きなジャンルは、よく見入ってますが、社会の学習は、そのつぼにはまったのもあるのでしょう。この日に限っては、クラスで見るげんちゃんの方がさえていました。
私は、さっそく、普通クラスの先生と、支援の先生に、相談して、これからは、どんどん普通クラスでの学習にシフトしていただくようにお願いしました。
算数以外は、これから普通クラスで、がんがん刺激を与えるのが良いと判断されました。
支援の先生は、
「ここ3ヶ月くらいで、クラスでの授業風景も変わったんですね~。げんちゃんに負担のないところから、少しずつシフトしてみましょう。」
と言って下さいました。クラスの担任も、
「1学期なら、ちょっとどうかな、と思いますけど、今なら、よいかもしれませんね。」
という返事。
まあ、過去、学校に見学に行って、がっかりすることが多かったですが、今回は、今までで最も落ち込むことがすくなかったかもしれません。
ここだけ見ると、なんか、普通になったようなげんちゃんですが、隣の子に、色鉛筆を借りても、ありがとうも言わないし、なんか、ジャイアンみたいに、かなり、”俺が俺が”的だし、支援の子って言う目で、みんながサポートしてくれてるから、なんぼのもん。という様子であるのはいなめません。
まあだけど、「トライするテーマが、現在の能力の2段とびになったら、迷わず放り込む」
というげんママの鉄則に従えば、今は、普通クラスは、彼の能力の2段上。そんな判定を下しました。だから、迷わず放りこむ!・・・
え~い! 行け~! です。
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げんちゃん、頑張ってますね^^
国語は個別よりクラスでやったほうが理解がすすみそうな感じがするのですが、いかがでしょうか?
2度目の書き込みです。
以前も述べましたが、エジソンのセミナーでげんママさんのことを知りました。年中の5歳娘が自閉症スペクトラムです。
毎回、わくわくしながらブログを拝見しています。特に、最近のげんちゃんすごい成長ですね!
以前のスケッチは、感動しました!確か、幼稚園の頃は、まだ絵が描けなくて、「色がけんかしている」と色鉛筆を幾重にも線を重ねて描いていたその写真を載せてましたよね!
本当に、こつこつの積み重ねの連続が現在の成長につながっているんですよね~。すごいなあ。
うちの子は、2歳のイヤイヤ期がずっと続いている感じで、何かやらせられることに「やらない!」と拒否が強く、やっとやるに至っても「自分で!」と言ってアドバイスややり方を聞き入れず、自分勝手にやろうとして、結局できなくて、「やらない!やらない!」と勝手に燃え尽き、日々疲れます…。
げんちゃんは、そういう拒否感ってありますか?
娘は、他人の介入を嫌がるので、なかなか伸びない気がしてしまいます。自分一人で好き勝手にやっている分には、その中で成長がとまってしまうというか。
こちらは、誉めながらやるのですが、本人は0か100かみたいなところがあり、ちょっとでも自分が納得できなければ、それまでかいていたものをぐちゃぐちゃと破り捨ててしまい、こちらの誉め言葉には全然なびきません。かと言って、うまくやれるようにどうすればいいか、アドバイスしても、受け入れてくれないし。
こういう子たちは、負けず嫌いって鈴木先生も言ってましたけどねー。手のひらでうまく転がすのが難しいです…。
げんちゃん、すごいですね!キテますね!
最近の記事を読んで、げんママさんの感じていらっしゃる「今だ!」感がすごく伝わってきます。まさに「今!」なんでしょうね。
それにしてもげんちゃんすごいです。ノートの字がきれいにまっすぐ書けていますね。プリントの字もきれい!うちはまだまだ板書が無理なので、今、週一のリハビリで板書につながるトレーニングをしてもらっている段階です。ノートのマス目もげんちゃんのようにきれいに使えず、必ず段々右下がりになってしまうので、本当に素晴らしいと思います。
息子は4月の段階ではまだ3段飛ばしくらいの状態で、「出来ないことが当たり前」になってしまう危険性も覚悟しての挑戦でしたが、私も息子なりの「今」を強く感じて、また、息子の希望もあり飛び込ませました。でも、普通級に入ってしまえば大きな流れに乗って必死にボートを漕ぎ続けるしかなく、気が付けばいつの間にか腕力もスタミナもそれなりについてきたという実感があります。今はもう当たり前になってしまいましtが、一学期の初め頃は1日の学習のシャワーが、支援級の1ヶ月分にも相当すると感動したほどです。
げんちゃんの授業風景を聞いても、今なら大丈夫だと思います。息子も全然答えられない場合でも、無理やりにでも自分の得意分野に話をつなげて話してしまうところがありますが、4年生の今の時期ならまだそういう子もいます。私が5年生を待たずに普通級に踏み切ったのは、5年生6年生になってしまうと段々そういう子も目立ってしまうな・・・と思ったのもあって。そして、不思議なことに息子は少しそういう面も改善してきたように思います。子供同士の刺激ってすごいですね。
先生とお友達に恵まれたら、きっとげんちゃんはドーンと開花するのでは!!息子の担任はちょっと空気の読めない感じの男の先生で、良い意味で全く手加減なしなので、それが良かったような気がしますが、お友達関係はまだまだ道のりが長そうです。
げんちゃんの普通級での生活。これからますます注目させて頂きます。ぜひ参考にさせて下さい。
みかんママさん
ありがとうございます。国語、私もそう思います。先生に一応お願いしました。クラスの授業って、難しい時ばかりではなく、ゆっくりペースで進むことも多いです。たとえば、一人ずつあてて、発表させて・・・みたいなペースは、マンツー指導より、進捗スピードは遅いですね。
でも、それ以外の、板書とか、他の子のことに配慮とか・・・違うあた頭の使い方を要するんでしょうね。
国語は、見てみたいな~と思います。
ぺこさん
コメントありがとうございます。”色がけんかしてる”良く覚えていてくださいました。ほんとそうです。この子は、まったく絵が描けない子でしたよ。
描けるようになるんですね。私の発達の原点は、この絵の成功体験かもしれないです。この絵を描けるところまでフォローして、原則に気付きました。
何事も、ゼロから1を必死でつける。1から2に駒をすすめる。あとは、普通の子にするノウハウでいける。ゼロから1は、忍忍忍・・・・
ぺこさんのお子さんは、5歳だから、とにかく、その忍忍忍・・・のステージなんでしょうね~。ほんと大変です。私は、あの頃、今のげんちゃんのイメージは、まったくなかったです。
きっと希望の形になる、と信じていたけれど、まったくイメージはわかなかったです。今は、過去のことが思い出せない。
他の支援のお子さんを見て、あ、げんちゃんも、こうだった・・・と思い出します。
ぺこさんのお子さんは、他人の介入をいやがる、とありましたが、げんちゃんも似たようなものでした。こだわりが強いから、毎回けんかのようになってました。
今も、工作をさせてますが、駐車場とトンネルの次は、船にこだわり、なかなか、こっちの思うようにはいかないです。
げんちゃんの場合は、無理矢理させることが多かったです。とにかく、無理矢理、やらせて、少しできてくると、本人も乗ってくる・・・この繰り返しかな。
自転車の補助輪外したのも、泣きわめいて抵抗するのを、無理矢理だったしね。無理矢理したときは、とにかく、成功体験まで、導けるように、がんばる。というのがいいのかな、と思います。成功体験を味わうと、ころっとかわります。
ほんとに、がんばって下さいね。一足一足ですね。
ののさん
そうですか~。来てますか?うれしいな~・・・
字をほめてくださってありがとうございます。でも~。げんちゃんの字は、他の同級生とは雲泥の差があります。4年ともなると、字の汚い私より、きれいなお子さんがいっぱいですもの。
それに、左手をあんまり使わず平気で書いたりしますよ。まだ、左右の脳の使い方がいまいちなんでしょうね。
漢字をタブレット学習にかえて、ストレスがなくなりました。そのぶん、夏から、福嶋隆史先生の、文をうつす作文問題集をやりはじめました。最初は、一字一字写して、すご~く時間がかかっていたのですが、週に3回は取り組んで、とうとう1冊のノートが終わったのですが、ある時から、え?もう、写し終わったの?っていうくらい、早くなりました。字は、すごく汚いのですが、あまり矯めずに、どんどん書かせています。
内部言語と、書字のスピードがあまりに違うと、書けなくなってしまったりすることもあるのかな、と思い、ほっていますが、これが定着したらいやだな~と思います。
普通クラスでの刺激がどんどん子どもさんを伸ばしているんですね。ママの、読みがあたったんですね。
普通クラスにこだわり、やみくもの普通クラスと言っているのではなく、長年取り組んできたママの読みゆえに、はずしてないんですね。私も、今回は、確信をもって、普通クラスを進めていこうと思いました。
まあ、しかし、ソーシャルはね~。セーフティーネットをほどこして見ていかないと、と思います。でも、あのだめだめな算数さえ、少しずつ改善しているのだから、ソーシャルも絶対いけます。また一歩ずつ駒をすすめていきましょうね。
こんばんは。
げんちゃんの伸びは、私も本当に嬉しいです。
この間アドバイスをいただいたらいおんあくび体操、私も一緒にやっています。
次女は2学期に入ってから頭蓋骨調律と週末にアスレチックもしくはプールに力を入れて行っているのですが、今までは、お人形さんのように次これをやろうと言うとそのままやるような子だったのですが、急に自我が出てきたり、言葉も深く説明しながらいやだ、いやだと反抗するように
なってきました。学習の理解は早くなったなあと感じますが視野が少し広がった事で、授業中にわかるとすぐ声を出したり、わからないとわからない、わからないで声に出すので困りますと先生からもよく言われ私も悩んでいます。女の子なのに毎日男の子とケンカをするようで、言われたら言い返すのでさらにヒートアップしていくようでとうしたもんかと悩んでいます。
急成長で身体がコントロールできていないのかな、なんて思います。
りっちゃんのママさん
そうですか~。お嬢さん進化したんですね。げんちゃんも、発達始めるまっでは、なんて、かわいい、おとなしい子・・と思ってました。でも、いざ進化が始まると、毎週のように、学友の家に謝罪の電話でした。
その時期は、まだまだ、ソーシャル第一歩の段階なので、しっかり、学友から離す、というのが良いと思ってます。
私は、そう思っていても、先生の目がちょっと離れた好きにやらかしてました。本人は、お友達と遊びたいようでした。
最近の、げんちゃんは、けっこう失礼な所作はあるものの、お友達の忍耐の範囲内みたいで、なんとかやっています。
ソーシャルは、最も、高い能力を要するので、色んな能力が育ってから、ぼちぼち、現場にさらすのがいいと思います。
しかし、しばらく、大変ですよね。
あきさん
普通クラスでの勉強って、ほんと、全体を見る能力が要求されますよね。板書を写しながら、先生の指示を聞いて、友達の発表に反応する。
普通の子でも、ぼ~っとして、先生の指示が抜けたりしますから、げんちゃんみたいな子はなおさら、難しい。その点、マンツーは、情報処理の量が少ないですね。
大量の情報を優先順に並べて、一つ一つ上からこなしていく。こういうことが、発達障害児にはもっとも難しいです。そこがクリアしてきたら、もう発達障害とは言えないんじゃないかとさえ思います。でも、そこへ向かって成長させていきたいですね。
おうちゼミいいでしょ。げんちゃんは、みずからやりたがります。おうちゼミを買ってから、私の学習の指導の仕方も、考えがかわり、ノウハウも少しかわってきたように思います。その他に、ガーディーズという学習ソフトも使ってます。これは、タブレットだけでやる学習ですが、三択なので、暗算を使用してます。暗算がだめな、げんちゃんは、答えが三択になっているので、疲れにくいようです。
あと、前のブログで書いた、漢字ソフト、図形ソフト・・・など、ここぞと思う場所で、取り入れています。とにかく、指導者側に、たくさんのポケットがあるのがのぞましいですね。げんちゃんのおかげで、ノウハウは、なまじの先生より、手に入りました。(苦笑)
板書は、まずは、印刷したテキストを写すのを地道にやったら、できてきましたよ~。
中学に向けてがんばっていきましょうね~。