ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

トップページ

安曇野方式げんママスタイル、その3

>
安曇野レポートを書いて、矢ヶ崎先生にアドバイスいただきました。
子供にしょっぱなのレッスンをするときは、絶対に失敗しない、正解できるシチュエーションを作るそうです。なんたって、失敗を恐れる子供たちです。しかも、失敗体験ばかり、げんちゃんみたいな子は持ってるのです。やれやれ、また、同じような目にあうのかー・・・と最初に思わせたら、うまくいきにくいのだそうですよ。

 ははは・・・げんママは、その点で、いっきなり失敗してますねー。
「えー、こんなのもできないのー・・」

とか、いきなりやってますから・・・みなさんは、ぜひそういうことがないようにがんばってくださいませ。(笑)

前回レポートしてから、ずいぶん、いろんなことをためして、いろんなことに気づきました。10進法キャラメルのことも、今では、かわりのものをずいぶん考え出して、なかなか気に入ってます。

 まず、やり方の前に、イワコー消しゴムについて、どれを選べばよいか、私なりに、あれこれたくさん注文してみて気づいたことがありました。

 イワコー消しゴムは、カタログで見るより、実際は、大き目だということがわかりました。マカロン、ドーナツ、3センチほどはあります。

実際机の上で並べてみると、30くらいまでは現実的に動かしやすいですが、それ以上になると、でっかいので、かさばってきます。それに、たとえばリンゴや、イチゴなど、ころころしたものを選ぶと、これまた机の上から転がり落ちたりして、けっこう中断してしまったりもします。

 私のおすすめは、フレンチクルーラー。ドーナツ、マカロン、ハンバーガーあたりでしょうか。上に積み重ねられるところもいいですね。
でも、10までの数、せいぜい20までの数を教えるくらいの段階だったら、いっぺんに何十個も使わないので、そこまで、使いにくいものはないです。丸いケーキ、タルト、クレープ、けっこうかわいいので、それはそれで良いです。

個人的には、シェークもストロがかわいいし、このシェークにハンバーガーを3つをセットにして、とか、このマカロンは何個ずつつけられますか、なんて、いう掛け算割り算も面白いです。シェークをつけると、なんか、絵柄が引き立ちます。げんママのお好みです・・・笑

 10進法キャラメルをイワコーさんに作ってほしいな、と思っていたのですが、なんと、そんなものなくても、すぐれものが、イワコーさんにありました。

 ヘキサゴンブロックというものです。実は、レゴブロックみたいなパーツがあるので、その一部取り出して、それだけたくさん売ってくれない?と交渉していたら、組になって作っているので、それはできないらしく、かわりにヘキサゴンブロックを送ってくださいました。

 使ってみると、これが、大きさも、キャラメルくらい。縦にも横にもつながることができて、5の塊を作って、2段に組み立てると10が1本になるのでビジュアルに数が入りそうです。なんせ、不器用なわが子達、組み立てるのに、指も使えます。一押しです。

 今、キャラメルの箱に、10個整列できるか、それも、ためしてみるつもりでもあります。

 つなげてもよし、小さいので、箱に入れてもよし、これはいいものに出会った! 10進法を考えるのにもいいです。今から購入される方だったら、ヘキサゴンブロックも、少し注文するといいと思います。

 これは、アイデア次第で、どのようにも使えると踏みました。ヘキサゴンを使っていろいろ遊ぶ方法を考えました。イケテます。

 それから、かわいいドーナツを10進法にするのもいいです。アーモンドチョコレートのケースが良かったです。チョコなら、すぐ食べてしまいますから、箱はすぐに手に入ります。

 キャラメルの箱に入るかわいいアイテムは、・・・まだためしてないのですが、歯ブラシコップセットのコップが、小さくていけるかも、なんて思ってます。これは、セットで、歯ブラシの方は、10個たまれば、わゴムで10に束ねて昇格させる。なかなかよさそうです。

 それと、今日、注文したのが、先っぽシリーズ。鉛筆の先にくっつけて使うものですが、小さいので、イチゴあたりは、キャラメルのかわりに箱に入らないかな・・・と思います。すみません、まだ到着してません・・・

  どちらにしても、注文を選ぶのも楽しいですね。これは・・・げんちゃんより、私が喜んでいるかも・・・笑 算数地獄のほんのコーヒーブレークといったとこです。

さて、数の勉強に使うその前に、げんちゃんが、異常にくいついた遊びをご紹介しましょう!

 その名も 「私は誰でしょう!」
ハンカチの下で、さわって、消しゴムがなんであるかをあてます。簡単すぎたら、消しゴムのパーツにばらして、何の一部か当てる、アドバンスクイズもいいです。
げんちゃんにやってみたら、もうはしゃいで、ずっとこれをやりたい、と言って、なかなか本題に入れませんでした。

 この遊び、実はなかなか立派なトレーニングになります。というのも、発達障害児は、もともと、固有覚の弱い子が多く、自分の体がどうなってるか、認知する力が弱いのです。ピアノの鍵盤をたたいている手ごと、ハンカチで覆ったりすると、自分の指がどの鍵盤をひくべきか、けっこう鈍感なげんちゃんも、残念ながら、例外ではないと思います。

 目隠しじゃんけんをしても、自分がパーを出している、というのは、固有覚によって認知します。それが弱いと、自分のセルフイメージも弱くなるし、自分と他人の境界もあいまいになり、他人との距離感もつかめないのです。

 わざわざ、三角とか丸とかの積み木みたいなもので、どの形をさわっているか、をあてさせて、トレーニングすることもあるようです。
消しゴムをさわって、「これはペンギンだー」と嬉々としているのも、ただ遊んでいるだけではなく、固有覚トレーニングに効果があると思います。

そして、さらに そこから発展させたのが、私は何個です?・・という遊び

そうです、ハンカチの下のマカロンとドーナツやらをさわって、全部で、何個、どっちが何個と言わせるのです。

 たぶん、このようにして、イワコー消しゴムの魔法で、どんどんいろんなアイデアがわいてきますよ。積み木だけでやってた時の味気無さといったら・・・・もうもどれないなー。消しゴムなしじゃ算数は教えきれない。

 なんか、現金なようですが、げんママはすっかりはまってます。

まあ、しかし、冷静に考えれば、この安曇野式げんママスタイルも、げんちゃんの地頭自体をよくするものではないですよ。えー、あんた、こんなんもわかってなかったのー、とショックを受けながら、時々、消しゴムが、むなしく鎮座してる時もあります。でも、こんなとこでつまづいてたの?っていうことが明確にわかるということでもあるのです。
 

まあ、でもね。もしかしたら、今まで親子互いにトラウマかかえながら、算数をやってきた発達育児の歴史に、ある時、ふっと、いっきにすべての理解がつながる瞬間を、飽きもせず夢見ているのです。
 まあ、よくも投げ出さずやってるげんママであります。なんて、根気があるんでしょうねー・・・笑

追記するとしたら、もし、この方法を、3ー4年前にげんちゃんにためしたとしたら、どうかな、と思います。たぶん、素晴らしいやりかただけど、やっぱり、この子ぜんぜんわからない・・・だったと思ってます。今、げんちゃんが、ある程度、数の闇の中で、少しは、薄明かりがともっている状態になっているので、このやり方が、とりわけヒットする手ごたえがあるのではないかな・・・なんて思います。
その証拠に、やはり、多くの知的障害の子供を教えておられる矢ヶ崎先生の進捗状態をお聞きすれば、ほかの体の成長とリンクして、きわめて、根気のいる作業のようです。
そして、遅々として先に行かない時、ある時、すっと何段階か進むとき、決して時と正比例ではないようです。

こういうやり方を学んでもなお、こういっちゃなんだけど、算数だけやって算数はできるようにならない。この確信はやはり、今もかわりません。

公開コメント 承認後公開

  1. ぎふてっどパパ より:

    安曇野方式分かりやすいですね。
    小道具さえ用意出来ればストレスも少なく教えることができ子供も興味を持ってくれそうですね。数字や数という概念ばかり先行してしまいますがこのやり方なら楽しく取り組んでいけそうですね。
    うちでは団子やおはぎを一緒に作って串に刺す、皿に分ける、家族に配るみたいな事やってたなぁと思い出しました。
    まだまだ色々な方法が有りますね。

  2. glow-gen より:

    ぎふてぃっどパパさん
     算数が何でもなくできる子もいるので、ここは、スルーするママパパもいるかも、と思いますが・・・普通の子でも、こういう感覚トレーニングはやった方がいいな~と思います。
    確かに、シリコン粘土みたいなので、1つ1つ手作りするところから、子どもとやるといいですよね~。最近100円均一では、そういうしりこんスウィーツのセットもよく見かけます。げんちゃんは、粘土は今だに、こなせないアイテムなので、やってみたいです。でも、とにかく、発達育児は、時間との戦いで、時間をどこでさくか、いつも頭を悩ませます。なんたって、集中しない、すぐ疲れる・・・そういうげんちゃんです。

  3. 点子 より:

    げんちゃんママさん、ご無沙汰しております。
    記事はずっと読ませていただいてたんですが、忙しかったり悩んだりで考えがまとまらず…なかなかコメントかけませんでした。

    5月末まで担当していた子のコミュニケーションのことで、すごく考え込んでしまい、毎日悶々としてました。高学年になるとどのお子さんでもあると思いますが、反抗期も加わって難しくなりますね。
    苦手なことはあっても、うまく周りにお願いしたりきちんとお礼を言えたりすると、支えてもらえるんだろうなぁ…など、将来のことをお節介ながら色々心配してしまいます。あ、記事に関係ない内容ですみません。

    安曇野方式って初めて聞きました!
    これだったら喜んで取り組んでくれそうです。私のクラスでも数がなかなか理解できない子は多いので、ぜひやってみたいです。いつも新しい情報をありがとうございます!

  4. glow-gen より:

    点子さん
    コメントありがとうございます。育児って普通の子でも、ちょっと立ち止まることがあるのに、我が子たちは、なおさら大変です。上学年になったげんちゃんも、しっかりした面と、そうでない面、人にかわいがられる面と、なんだか、いやらし~い面(おばあちゃんに意地悪をしたりする。)が混在してます。

     なんか、屈折してるのかしら、と思います。でも、挨拶なんて、最近普通の子でもできない子たくさんいるし・・・その子がもともと持って生まれたキャラもある。かわいがられる要素は、大きな助けですね。
     げんちゃんは、運動クラブ、(最近サッカーの他に野球に入りました。)がかなりよかったですね~。なんか、運動する時は、びちっとしてます。

     たった一日講義受けただけなので、安曇野方式といえるか、ちょっと不安ですが、とにかく、消しゴムはいいですよ~。成果があがったら、是非、報告して下さい。

  5. glow-gen より:

    Gさん
    コメありがとうございます。う~ん。中学プレッシャーですよねー。
    でも、うちも、思ったほど、4年になっても、いっきに普通の子というわけにいかないので、なんか、最近ちょっと考えを変えてます。
     中学は、オリジナルなことをしようと思います。今考えているのはフリースクールです。まだ、具体的にすすめてはいないのだけど、普通の中学に入れるとか、そういう考えをはなっからしなければ、別段あせらなくていいです。
    普通の中学どうしよう・・・みたいな気持ちでいると、上学年になったら、気持ち的においこまれますよね~~~ほんと。

     息子さんとの間では、困ることが減って楽になってるのなら、子どもさんは、小さな交わりでは、ちゃんと気配りとかもできるのではないかと思います。
     
     停滞期・・・確かにありますね~。そのたびに、色々考えて、また新たな良い案が生まれる。そして、しばらくすると、きっちり上昇する。ぜったい大丈夫ですよ~。がんばりましょうね。

  6. glow-gen より:

    Gさん
    思春期の男の子に、パパが向き合ってくれるのってすごくうれしいですよね。だって、セクシャルな発達については、ママじゃ、どう考えたらよいのか、さっぱりわからないです。
     その頃には、うちも、パパに参加してほしいです。

  7. ねこ母 より:

    こんにちは〜。
    やっと、イワコーさんの消しゴム買いました(汗)私は、フォイヤーシュタインでの途中のワークでも使うので、ラーメンなどの中華セットも買いました。もちろん、アドバイスいただいたヘキサゴンは買って、重ねられる系のお菓子(ドーナツ)買いましたよ!私は仕事として子どもさんに教えるのでイライラよりも、むしろ、できたことが思考、行動が急にぴょんっと飛ぶ様子が興味深いです。で、どうして飛んだのかなぁ〜と考えてみる…。これも一種の職業病でしょうかね。色々、実践、試行錯誤して、またブログにもアップしますね!

  8. glow-gen より:

    ねこ母さん
    急にぴょんと飛ぶ様子?それって、もう少し教えていただけますか?文面で意味がちょっととれなかったのですが、興味深いです。
    でも、安曇野や、フォイヤーシュタイン(イスラエルの教材だそうですが)を勉強されたばりばりの先生が、鹿児島にいらっしゃるのは、近隣の人にインフォメーションしたいですね~。
     もったいない、もっとたくさん知られたら、生徒さん増えますよ。
     鹿児島近郊の方、ねこ母さんにオファーされるといいですよ~。

  9. glow-gen より:

    Rさん
    そうですか~。それは、ちょっと落ち込んでしまいますね。げんちゃんは、風邪1つひいたことがないのがとりえなので、あまり、病気で後退する経験をしてません。でも、多くのママが、やはり熱発があると、脳が、後退する感じを報告して下さるので、そうなんでしょうね。でも、酸素は、やっぱりいいですよ。耳に負担だったとしたら、加減をきっと見つけられると思います。ママの研究心はすばらしいですから。切り替え、大事です。大丈夫ですよ!

非公開コメントはこちら

コメントを非公開にしたい方はフォームで直接メッセージください。お返事はコメント欄にいたします。

    タイトルとURLをコピーしました