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先日日曜日に、京都在住の矢ケ崎響先生による、安曇野方式という、算数の教え方教室を、福岡で開催させていただきました。
素晴らしい講演でした。10名を超える参加があり、皆さん九州各県から集まっていただいたお母さん方とパパ一人、それから指導者の方が3名でした。(そのうち一人は、、げんちゃんの支援の先生です。ご招待させていただいたら、午前中だけ顔を出してくださいました。)
会場に限りがあるので、出席が出来なかった方もいて、大変申し訳ありませんでした。
実は、このセミナーを企画しておきながら言うのもなんだけど、ちっとも私は期待してませんでした。(響先生ごめんなさ~いね)
なぜって、もう、げんママは、算数の教え方うんぬんには、かなり食傷ぎみだったのね。私が、げんちゃんが算数がだめだ、計算がだめだ、って言うと、まわりの人は、あれこれ、教えてくださいました。
「そろばんがいいよ~。」
とか、お金で教えなさい・・・とか、どこどこの問題集が良い、とか、・・・・
私は、そのたびに、ありがとうございます。と、言うんだけど、心の中では、
そういうもので、できるようになるんだったら、別に悩まないよね。と思っていました。げんちゃんの数に関する学習障害は、まるで、ブラックホールのように、すべての光をすいこんでしまってなお、闇のようなものだったからです。
たぶん、げんママは、普通の人がおもいつく方法はすべてやってみた、と言ってもいいほど、やりました。
本も読みました。
「算数が好きになる本」
「算数が得意な子にするために」
こういうかんじのタイトルは、拾い読みも含めて、何冊もあさったし、公文の積み木50個セットを3セット買って、10個ずつセロテープではりつけて棒にしてみたり、100玉を買ったり、10玉そろばんも、そのたぐいの、おもちゃも買いました。お風呂で、ゴムボール浮かべて数えさせたり、さいころ、すごろく、おはじき。水道方式が良いと言えば、5のかたまりと、1をわけた丸を、厚紙で切り出して作ったりもしました。もちろんドッツもやったし、暗記ででも入んないかな~と思って、足し算九九のCDをお風呂で何度も流したりもしました。ある時は、ぱっと見て、数えずに、9までの数が形で認識できるように、数あてカードを繰りかえし当てさせたこともあります。
まわりは、無責任に、
「あたしだって、計算苦手だけど、なんとかなってるから、大丈夫よ~。」
とノー天気に、さも、私が、気にしすぎだよ、と言わんばかりにおっしゃる人もいました。そもそも、年長さんの療育の先生さえ、
「数は、1年生で習いますから、今から心配しなくても~。」
とにこにこおっしゃいましたっけ。
でも、げんママは、げんちゃんの、光を吸い込むような、闇の算数地獄を知っていました。どんなやり方も通用しない、背筋が凍りそうになるほどの異常さです。
たぶん、わが子の溝になっている部分は、ジャンルこそ違っても、同じ感覚が共有できるのではないでしょうか。それはそれは、おそろしい世界です。
結局、げんちゃんは、遅遅としてますが、多少でも、進んできてるのは、算数をやったからというより、運動能力や、国語能力、言語能力、リズム感、聞く力、指先能力などなどなど・・・そういう、周辺能力がアップしてきて、溝が押し上げられた、そういう感触でしかありません。それでも、彼の峰の能力と、差が同じで、あとを追っていたら、私も、ヒステリックにならないのですが、時に、まったく、上がっていかない、と感じることも多く、そういうときは、私も落ち込みます。
げんちゃんプロジェクトのストレスはたくさんありますが、彼の算数の能力の低さを考えると、さすがの私も、どんよりとなります。
まあ、これくらいの前置きにして、セミナーはどうだったでしょうか。
一言、ブラボーでした。たぶん、私が、今まで、教えていただいた算数指南の中で、最も、望み多き方法ではなかったでしょうか。ほんとに素晴らしかったです。紹介してくださったココアさんありがとうございます。こういう出会いは、インターネットがこしらえてくれたものですね。ブログあってよかったと、今回も感謝したしだいです。
できるだけ、お伝えできると良いです。まずはイントロということで・・・
ちなみに、安曇野方式というのは、安曇野というところで、算数の教え方をどうしたらよいか、研究会があっていて、そこで開発されたやりかただそうですよ~。
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ひゃ〜、すごいげんママさん、頑張ってきたんですね‼️
様々なアプローチをやってきたげんママさんが素晴らしいと思えた安曇式ってさぞかしすごいんでしょうね。
げんちゃんにあうといいですね✨
みかんママさん
ほんとに、やってきましたよ。おかげで、算数の教え方は、あらゆるアプローチを考えられるようになってます。
普通の子の算数をつまづいている子なんて、あっというまに、こなせる自信ありますもんね~。
でも、どのやり方も、結局は、同じグループのもの。つまり、教える、というとこから出てなかったです。でも、この方法は、本人が獲得していく、というそもそも論が違いますね。うまくまとめたいのですが、できるかな~。
こんばんは。
きっと、私の母も時に徒労感を覚えつつ、私に算数を教えていただろうなぁ〜と思います。ついこの前、母が電話で「あんたが『なんでそんな風に解くの?』って言うんだけど、そんなのそうだからそうよ!って思ってたからねぇ〜。」と言っていました。なんで、なんでちゃんだったんでしょうね、私。面倒くさい子どもですわ。
それにしても、ほんとブラボーなひびき先生のセミナーでしたね。根気がいると思いますが、こちらも楽しみながら数の獲得の過程を楽しむつもりでがんばります。
ねこ母さん
なんで、げんちゃんがそんなことするのか、いらいらばかりつのってましたが、消しゴムドーナツで、色々やってたら、彼の理解してないところが、まるで、正体を現したみたいに、はっきりしてきました。実際のものを使って、作業させていくということを、普通はやらなくても、はいっていく定型の子たちは、どうやって、この抽象的な算数を理解していくのでしょうね。
日曜から、一週間、3度安曇野のやりかたを自分でモディファイドしてやってみて、すごい気づきの連続です。
げんちゃんには、まだ見え方のゆがみがあることも確信できました。
書く作業は地道なので、すごい気付きの連続に、書くスピードがおいつきそうにないです。
とにかく、これは、げんママのエポックメイキング的やりかたです!
いつか、みんなで、再度集まり、それぞれのノウハウの情報交換ができるといいな、と思います。
こんにちは。
私も数日前、地元で安曇野教室の勉強をしている会に参加させて頂きました。
すでに繰り下がりの引き算に入っていました。(59回目)
数の認識部分(計算に入る前)までで30回ほどの講義があったそうです。
その部分についてはテキストを購入し、先輩方や先生に指導を仰ぐことにしました。
とにかく、先生はこういう子どもたちに算数を教えるプロですから、つまづく箇所や指導法をご存知でした。
また、こういう子たちだから、ここまで教えればいい(たとえば足し算引き算だけ)と限定している指導者(学校教員など)にものすごく怒りを持っていました。
この子たちは、(無限とは言わないが)できるんだという目で見てくださっていました。
それが嬉しかったですね。
まずは計算前の段階をクリアすべく、頑張ります~
とんママさん
そうですか~。すご~い。60回のセミナーですか・・・
私は、安曇野の報告記事なんて書けないですね~。
実際、私なりの方法でやってますが、とてもよいです。
ただ、げんちゃんの算数地獄が、すぐになおるわけではないです。
そこはまったくかわらないです。ただ、教えやすい・・・です。とほほ。
私は、算数そのものの頭を改善したいな~。
でもたしかに、支援の先生は、そういうとこありますよ。うちの先生も、ずっと、4年の習っているところの漢字を、毎回だしてください、といくら言っても、ぜんぜん脈絡なく3年のプリントだったり、適当なので、毎回、漢字ドリルをコピーして、今日はこれを加えて下さい・・・とお願いし始めました。
漢字を、どれほど、毎日、一生懸命こつこつやって、今がある(とりあえず、なんとなく、書ける字もたくさんです。)ということをわかってないです。たまったら、どういうことになるか、もね。
支援の先生は、産後明けとか、病気明けとかの先生がちょっと一息つくとこ、っていう人事も多く、どうせ、知的障害だから、教えても無駄・・という考えも横行してます。
とは言っても、時に、げんちゃんの算数地獄には、時々、教えても無駄・・・って気になりはしますけどね。私も。