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発達障害げんちゃん、料理学校の面接準備。自閉傾向の“妄想”

料理学校の入試が近づくにつれ、げんちゃんとの毎日にいろいろなことがおきます。面接の練習、普段の会話、家での取り組み…。その中で、私自身があぜんとすることがいくつも起きます。今日は、その一つを書いてみようと思います。
げんちゃんの料理
スパム丼、げんちゃんにスパムを6等分に切りなさい、と言ったのに、ぼけっと、平気で4つに切ろうとします。盛り付けも、ひどい! それでも、料理は、琴につぐ、好きなこと・・

驚きのひと言――「僕は受かると思う」

お料理学校の入試が近づいてきました。面接練習をしてくださっているtakeko先生が、思わず驚くような、唖然とする出来事があったそうです。なんとげんちゃんが、「僕は受かると思う」と言ったというのです。いったい何の根拠があってそう思っているのか、本当に意味がわかりません。

これは自閉傾向? 異常な感覚違和感

最近の私は、つくづくげんちゃんという子は、実は自閉傾向が強いのではないかと感じるようになってきました。いわゆる言葉がほとんど出てこない子どもたちのように、まったく会話ができないというわけではありませんが、もともと会話力が高いタイプでもありません。私が話しても「うん」と返すだけで終わってしまうことがよくあります。

とはいえ、第三者と話すときには、げんちゃんが、自分の興味のある話題で、饒舌に話しすことがあります。そうした様子を嬉しそうに伝えてくださる、知り合いもいました。そういう時は、げんちゃんは、案外インテリな雰囲気を醸し出し、知ったかぶりをして、話すようです。まあ、ツボにはまれば、それなりに話せるのでしょう。

しかし「お料理学校に行ける」と考えている今のげんちゃんは、まるでこの世の住人ではないかのようです。妄想の世界に生きていると、あきれます。

挨拶ができない理由は“自分の世界”?

そういえば、げんちゃんは挨拶ができません。例えば図書館で本を返す時、職員の方が「こんにちは」と声をかけても、げんちゃんは反応せず、そのままスッと離れていってしまいます。あれほど挨拶をしつけているのに、どうしてできないのか長年不思議でした。しかし、もし彼が自分の世界に入り込んでいるとしたら、そもそもその声が“自分に向けられたもの”として届いていないのかもしれません。
他人というものに、ほとんど興味がない、というのも挨拶ができない原因でもあると思います。

会話が届かない――“トリップ”するげんちゃん

私の話も、驚くほど聞いていない時が多いです。注意が向かない、というより、完全に“あちら側”にトリップしてしまっているのかもしれません。自閉の世界に入り込んでいる、と思えば、納得がいきます。

こうしたげんちゃんの様子に危機感を覚え、S先生はここ数日、本当に大特訓をしてくださいました。他のクライアントさんを見られないほど集中して、げんちゃんに向き合ってくださったのです。

初めて見えた「意欲の手触り」

そのおかげか、この土日はげんちゃん自身が「一人で面接練習をする」と言い出し、ChatGPTを相手に一生懸命取り組んでいる様子が見られました。
なんとか、自閉の世界からちょっと飛び出し、自分が、合格しないかもしれない、という、当たり前の不安を感じ始めたのかもしれません。お料理学校の話がふってわいて、初めて「手触りのある意欲」が出てきたのだったらうれしいです。

家庭での取り組み――料理・算数・音読

私は、休みの日には、げんちゃんに料理を教えたり、料理に必要になってくる“割合”の算数問題をさせたり、図書館で借りてきた短い本を音読させたりしています。

その中でも、私が新しく取り入れた、専門学校に向けての特訓が、「お料理ノート」です。大学ノートに、その日に作った料理の記録と反省を書かせることを始めました。

大学ノートを使いこなす難しさ

しかし、大学ノートの使い方はまるで子どものようです。枠いっぱいのでかい字、ただ、書きなぐるだけの、まとまりのなさ。本来なら、情報をコンパクトにレイアウトしたり、コラムのように囲みを作ったりして、一目で内容が伝わる構成にするものですが、げんちゃんにはとても高度な作業です。

普通の子なら、少なくとも、中学に入る時に、できてなきゃいけない能力だと思います。

げんちゃんのノートは、まとまりがなく、絵や図も簡単には描けません。とはいえ、そばで手伝えば、時間はかかるけど上達するだろうな~。という感触はあります。

お料理ノートの新しい工夫――挿絵となぞり書き

そこで私は、レイアウトの仕方を教え、食べ物の挿絵を描き、その挿絵の上をげんちゃんがボールペンでなぞる、という方法で、お料理ノートを書かせ始めました。箇条書きにしたり、枠で囲ったり、→をつけたり。

高校の時でさえ、細かく指導したことはない、ノートの取り方。まとめかた。ある意味総合力です。一つ一つの能力がそれなりに上がっているので、やれることなのかもと思います。が、かけたエネルギーの相当部分を、平気で捨て去る、やる気のないげんちゃんに辟易しながらも、今までよりは、ましなげんちゃんがいることも確かではあります。

 

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