>8月に、成り行きで入れたサッカー教室は、そろそろ2ヶ月になろうとしています。
成り行きをうかがっているげんママでしたが、そろそろ考察を加える時期に来ました。
というのは、げんちゃんは、ここで、良い発見をした部分と、まったくだめだと失望する部分があり、このままの状態で続けることは、あまりよくないと感じ始めたのです。
そもそも、げんちゃんは、1年から6年までの、優秀な選手もいたりするそのサッカー教室。その中に問題をおこさず、入って練習できるか、げんママは、とても心配でした。
しかし、げんちゃんは、とりあえず、そこに入って、言われる個人練習を、それなりにやりました。
これは、すばらしい事でした。サッカーのドリブルや、蹴りの練習は、サッカークラブに入るまでは、自宅でママがさせようとしても、パニックになるくらい、いやがっていたのに、今では楽しいと言って取り組んだりします。まあ、下手で、目を覆いたくなることもしばしばですが、とりあえず、言われたように、そこそこ練習してます。
しかし、練習時間の多くを費やす、試合練習の時、げんちゃんは、ほとんど参加してません。
チームは、6年生までいるわけですから、マイボールにして、蹴るチャンスなんて、普通の1年生でもそうないと思いますが、げんちゃんの場合、試合の最中、一人、ボーっとよそ見をして、退屈そうにじっとしてます。ボールを目で追って、走ることはあんまりありません。
1時間くらい、彼は、なんとなく、下を見たり、まったく逆をながめたりしながら、とぼとぼ歩いて時間をつぶしているような感じです。
私でも、ドリブルさえできず、ボールに慣れてないのに、いきなり大きいお兄ちゃんと練習試合ばっかりさせられたら、絶対つまらないと思うのですが、かなりできる子も多いのか、そこの練習はそんな感じです。それに加えて、発達障害特有のこだわりで、自分がついていけないので、シャットアウもしているのでしょう。
習いはじめは、そこまでひどくはなかったです。
もう一人の1年生は、能力が高く、大きい子からボールを奪って時々シュートしますが、げんちゃんにそれを求めても無理な話です。
忍耐して、2ヶ月近く見てきましたが、練習試合中のその風景はほとんど変化がありません。せめて、ボールを目で追って、参加しようとでもしてくれたらいいのですが、毎回光る進歩は見られません。
なんだか、げんママも、だんだん憂鬱になってきました。若くて、フレンドリーな先生で、こんなげんちゃんがいることを、さらっと受け入れてくれている様子はありがたいのだけど、げんちゃんの能力開発をねらっているげんママとしては、もっと基礎練習を彼につませてほしいのです。
う~ん。
げんちゃんに、「おもしろいの?」と聞くと、「面白い」と言いました。でも、これも、やさしいげんちゃんのリップサービスなんじゃないか、という気がしてきます。
「いじめられたりしないの?」
と聞くと、
「大きいお兄ちゃんに、手をぎゅっとつかまれて痛かった。僕いやだった。」
と言いました。遠目で見てると、なんだか、不真面目で、やる気のないように見えるげんちゃんに、まわりの子が、ちょっとつらくあたったりしてても別段不思議ではありません。げんママでさえ、見ていて、いらつくんだもの。
もう一人いる1年生のお母さんは、しっかり参加しているわが子を見て、楽しいそうです。は~・・・
やれやれ。そうそううまくいくとは思わなかったけど、なんだか、げんちゃんのだめさを、思い知らされるようで、いい気分ではありません。彼女と同じ土俵で子供を見物することは、残念ながらできません。
これぞ、障害児の母が陥るブラックホールです。
普通の世界での評価基準こそすべて・・・と思いこまされてしまいます。げんちゃんたちの入る隙のないような環境です。ここでは、げんちゃんは、ひたすら、劣ったへんな子。
げんママ・・・ちょっとまずいな~・・と思いました。
この感覚に支配されると、げんちゃんは、だめな子。せめて、普通の世界で笑われないように、普通の子に追いつかせなきゃ。せめて体裁だけでもつくろわなきゃ・・・こういう心理になります。
あ、もうやめよう。げんちゃんには、試合練習の時間は、時間の無駄だわ・・・
げんちゃんに、「サッカーやめたい?」
と聞きました。でも、げんちゃんは、「いやだ。やりたい。」と言います。
だけど、このスクールの時間のほとんどが、試合練習です。時間の無駄のような気がします。
それで、げんママ、ちょっと考えて、ホームスクールの日にあたったサッカー教室は、時間の早い幼稚園児クラスに入れてみていただくように頼むことにします。(どんなのか見たことはないけど・・・)
試合ばかりさせるのではなく、ドリブル、シュート、丁寧に基礎練習をつむとこからげんちゃんにはやらせたいな、と思います。サッカー自体は、絶対げんちゃんに良いのだし。
帰ってから、眠たいげんちゃんを叱咤激励して、宿題をやらせて、寝せた後は、色々反省しました。
普通の子供たちの世界に入れて、そこでだけ評価すると、ともすると、軸足がぶれそうになります。
とにかくげんちゃんの能力開発にとって、何が有効で、何が有効でないか・・・有効でなければ、方向転換する。
ただそれだけのことなのですが、げんちゃんが浮くのを見せつけられると、余分な感情がついじゃまをします。
今度先生に頼んでみましょう。
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これは貴重な記録だと思います。
発達障がいを持った子の親が誰でも思うその心象風景を、克明に描き出すこと・・・。
多くの親御さんが身につまされることでしょう。
そしてこれをどう乗り越えていくのか・・・。
ありのままにそれを書き留めてくれているげんママに感謝!そして合掌です!
げんちゃんに必要な事を考えて
、クラスを変える。素晴らしい事です‼
普通では勇気いるし、ここに追いついてと願いながらの参加になりそうだけど、スパッと判断するげんママはやはりすごい‼
サッカーが楽しいって、げんちゃんはきっと色々と感じているのでしょうね。敏感な子たちですから。本当に苦手だったらそういう中に居ることも難しいんじゃないかな・・・と思います。クラスを変えて練習ができたらいいですね!
いわゆる普通の子ってきっと居ないんですよね~。みんな違ってるし良いも悪いも個性があって。その場に合わせられるか合わせられないかだけ。。頭ではわかっていながら疲れるときありますが。ブラックホールが一番怖いです(笑)
じゃはん様。ありがとうございます。
障害児、と宣言される時、誰もが通る気持ちの闇ですね。
でも、逆転の発想がもたらされるチャンスでもある。
自分の気持ちをもう一人の私が見て、あれこれ分析するのは、けっこう面白いです。いや、そう思わなければやっていけないですね。
かけママありがとう。
すぐに突っ走るきらいもあるげんママなので、時々判断を誤る時もあるけど、目的は、げんちゃんをすごい子にすること。これは当然できること、とすれば、やっぱり、方法論は、あれこれ試行錯誤ですよね。
時々、だめなんじゃないか~・・・なんてことになると、大前提がくずれるので、注意せねば。
かけちゃんにも、げんちゃんにも、優れたところがありますもんね。
がんばります。サッカーの先生に電話で相談したら、良い方向性が見えてきました。
nonmamaありがとう。なるほど、本当に苦手だったら、やめない、なんて言わないかも知れませんね。サッカーの先生に電話して、いろんなことがすっきりして、サッカーに明るい光明が見えてきました。幼稚園クラスに入れてみることにしました。
しかし、あのブラックホール、誰でもありますね。ブラックホールに落ちると、げんちゃんにつらくあたったりします。反省するけどね。
げんママでも憂鬱になるんだなぁ。と思いました。
いつも、いけいけドンドンのげんママ。私もげんママのようでありたい。といっつも思ってるけど、自分のへたれぶりにがっくり。
でも、憂鬱になってもいいんだ。と今回思いました。それはそれとして、今後どうするか。分析しはじめたのは、さすがげんママと思いました。
へんな文章ですいません。
いつも明るく元気でいなくてもいいんだな。と。
気持ちが下がる。それはしかたない。それはそれで自分を認めて、じゃあ、どうするか考えよう。という気持ちが大事なんだと思ったのです。
子どものことで、おちこんだり悲しんだりする自分を許そう。それはそれとして、今後子どもをどうするかが大事と、今回改めて思いました。
T様。ありがとうございます。
げんちゃん、最初から幼稚園クラスと思ったのですが、時間が合わなかったのです。
先生とコンサルして、幼稚園クラスをためすことになりましたが、げんちゃんの様子、先生は、まったく違った角度から見てました。(次のブログ)
親が教えられることは限界があるな~・・・と思いました。発達って、親が主体だけど、良い、出会いがあって、大きく進むものなんだ、ってあらためて感じてます。
このブログの交流もまさにそれですね。
みなさんに感謝です。
B様。ありがとうございます。
そう、冷静に判断する・・・落ち込んでも泣いても、そこにもどる!最近サイクルは早くなってます。まわりがどう思おうと、気にするサイクルも減ってる・・・ 自分のメンタル調整も面白がるしかないですよね。こうなりゃ~、ははは・・・もう一人の私が、落ち込んでる自分を見て、笑います。
「こいつ、落ち込んでやがんの・・・そこで止まっててもはじまんないでしょうが。最後は勝利するんだから、さっさと前へ行きなさいよ。時間の無駄でしょ!」
みたいに、すごく、シニカルなげんママがもう一人いるようです。
個人面談どうでしたか・・・すぐいらいら、しますよね~。わかります。私もしょっちゅう・・・一番良い処方箋は、走ることかな~。運動するとあっというまに治っちゃいますね。運動はすごいよ。
海のタコ様。なるほど、学校の部活は1年生はないかもですね。
やはり、プログラム自体も、ちょっと1年生には無理があるのかもしれません。
しかし、もう一人の同級生や、2年生は、楽しそうにやってます。
先生に相談したら、色々開けました。
でも、げんちゃん、試合自体、ボール取られたら、異常に怒ったり、子供っぽい、勝ち負けのこだわりがものすごいです。子供クラスに入っても、そこが邪魔をして、試合がどうなるか、見もの棚~と思います。サッカーは、もろに、取る取られる、だからね。
ここも学習して改善できたら、というのが、サッカーに対してのもう一つのママののぞみなのです。
ありがとうございます。
manaママありがとう。落ち込みますよ。最近少ないけど、泣いちゃうこともありますし。
ブログには、考えがまとまって向かったりするので、あんまり、のぼってないだけです。
でも、げんちゃんは、必ず、すごい子になる。げんちゃんのママであることをすごく誇りにするようになる。と決めてるの。決まったことなので、(笑)何かあってもそこにもどるんだよね。
そこがぶれると、なかなか冷静になれないんだけど、最近改善も見られてるし、リセットが早くなってるかもしれません。
とにかく、子供って母親の作品みたいなところがあって、子供がだめ~、って評価されると、自分の存在意義までぐらつくようなところがあるでしょう。
どこか、母親であって、母親じゃない、みたいなところを造っておいたほうがいいのかも、と思います。先生とコンサルする時は、たとえば、養母みたいなスタンスになってるよ。ちょっとおかしいかもしれないけど、先生たちも、実母へ悪いことを伝えるより、養母のほうが伝えやすいし、冷静に現実を分析しやすいだろうからね。
manaママへその2
manaママのコメントで考えてみたら、そのような自分に気づきました。神様からげんちゃんを預かった養母・・・ま、げんちゃんが、色々あっても、あたしが悪いわけでもないし。この子を全力で育てましょう・・・ってね。
とにかく、誰になんと言われようと、どう思われようと、この子たちのもつ、隠された秘宝を探し出して、世に出すのです!
何度落ち込んでも立ち上がりましょう!