立体を作ることは、やっと今から
療育、支援クラス、活用するための知恵
ここ数回、自立訓練の事業所では、トトロの立体パズルをさせてもらってました。(パズルは自前)
幼児の時の市の療育に始まり、小中学校は支援クラス、そして、自立訓練の事業所。
げんちゃんが利用させていただいてきた、福祉のシステム。
考えてみれば、どれも共通点があります。
そのまま丸投げでは、なかなかげんちゃんの成長に生かせない、ということです。
たまたま、とても良い先生やスタッフにあたることもあると思いますが、それでもただ丸投げではなかなかです。
それで、私は、利用の仕方をしっかり考えて、目的をしぼり、げんちゃんにあった療育内容を必ず、リクエストしていました。
しっかり、福祉サービスの限界を見届ける
まず、そこのシステムの内容をしっかり見届け、そこでできて、家ではできない部分はどこか、また、足りないところはどこかをチェックします。そして、そこでしかできない内容、環境は、意識して活用させていただき、足りないところは、こちらからのリクエストやアドバイスで改善できるか考えます。
多少改善できるなら、それをお願いします。そこではどんな目的をとげるのか限局することで、過度な期待はいらなくなるし、それをカバーすることを家ですればいいことになります。
げんちゃんプロジェクトのどの部分の役割分担をしていただけるのか、明確にするのです。
幼児期の市の療育はこう利用した
幼児の時に通った療育では、月2回、1時間という短いトレーニングの限界がありました。そこで、げんちゃんが伸びるというのは、不可能です。
ならば、そこの時間は、家で必死で取り組んだ改善プロジェクトの、成果を見る場所と決めました。2週間に一度、同じような運動や知育プログラムがあるのですが、そこで確認した低い能力を、家で伸ばしてくのです。2週間おきに、その成果がわかります。定点であるがゆえに、とても客観的に見ることができました。
小中学校の支援クラス
小学校の支援クラスでは、総合的に色々やってくださいます。知育、体育、ソーシャル、さまざまな体験。
ある程度、お任せになってしまうのですが、今考えれば、一番たのもしかったのかもしれません。なんせ、低学年では、まだほかの子も幼く、その中で、色々取り組んでくださることは、ホームスクールと合わせ技で、どれも役に立ったと思います。
ただ、低学年のげんちゃんは、ソーシャルもままならず、問題をよくおこしていたので、その時、どのようなことを取り組んだらよいか、具体的に先生にお願いしました。
総合的にざっくり導いてもらえば、細かいところは、ホームスクール中心にやっていきました。
その時々の先生のタイプによっても、お願いするところは少し違ったりもしたし、げんちゃんの成長具合でも、ずいぶんやっていただくことが違いました。
向こうの都合も考えて、可能なことを厳選する
ただ、学校の事情もわかるので、これなら、先生も無理なくできるな、と思うことを、その都度お願いするように心がけてきました。
中学も同じです。
そのままでは、活用できない自立訓練事業所
さて、今度の自立訓練は、カリキュラムの内容が、まったくげんちゃんには無意味です。ここまで言うと、申し訳ないのですが、SSTの授業も、個別訓練と称するものも、げんちゃんの意識低下をさせるだけで、伸びていく要素は残念ながら感じられません。
困ったな~・・・と思います。
でも、良い点は、そこのスタッフの方が、感じが良いという点です。
こちらの話もよく聞いてくださるので、これなら、げんちゃんに役立つメニューも、同意していただけるな、と思いました。
滞在する4時間を活用するなら
今、やりたくてなかなかできないこと。
そうです。複雑な作業。空間認知、指先能力をアップする様々なクラフトの類をやらせること、これは、なかなか家でもゆっくりさせる暇がありません。
げんちゃんの空間認知能力は、いまだ低いです。2次元を3次元に組み立てたり、想起したりすることは、なかなかできていません。それはあらゆるところに現れています。意識とは空間認知だと、S先生は言います。
それと、げんちゃんは、スーパー不器用です。知的障害児の中では、げんちゃんはましな方だと言ってくださる方もいます。一般的な発達障害、知的障害は、手先の不器用さが半端ないですから、そうなのかもしれません。しかし、少しはましと言っても、普通から見たら、まったくアベレッジには達していません。
段取りを考えない、つながりを考えない、指先が使えない、遅い、考えりゃわかるやろ、というところを考えない!・・・
しかし、今までの取り組みが功をなして、指先作業は嫌いじゃなくなったようです。促せば、根気よく物を作るようになってきています。(少なくとも、勉強よりは好き (笑)
でも、クラフト類の作成は、不器用なげんちゃんは、時間がかかってしまうので、なかなか家ではできませんでした。
自立訓練事業所では、毎回、課題を決めて、クラフトの類を持って行って、やらせることにしました。
あとはどのようにさせるのか、どう声掛けするのか、どうフィードバックさせるのか、など、始めてもらった連絡ノートに、細かくお願いするようにしました。
月謝は公費ですから、ありがたいです。(教材代はいるか~)
私は、立体を作っていくような作業は、人生を通して、げんちゃんには、ずっと必要じゃないか、と感じています。まだまだやり足りていません。だって、子供のころから、普通はくいつくような遊び、まったくスルーしています。指先や段取り力が育っているわけもない。
行くたびに、意識低下して帰ってくる自立訓練事業所の活用に、わずかな光が見えた気分です。ソーシャルを伸ばすという、当初の目的が、主目的に据えられないのは残念ではありますが・・・。
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非公開Mさん
コメントありがとうございます。
今年高校卒業・・・しかも、考えてもみなかった大学に入学成功!
すごいことですね!
英語が好き、という心のエネルギーが、どんどん自分の能力開発をして、IQも伸ばし、付随してソーシャルもひっぱって、うらやましい限りです。
げんちゃんは、とにかくやる気がない。生まれた時から、気持ちを使わず、昆虫のように、何も考えなくて生きられればハッピーと、性質にインプットされているようです。
やる気がない、というのは、すべてを駆逐するほどマイナスのエネルギーを持っています。
ですから、どんどん周りに追い抜かれ、私が何をしても、やったほど成長できないと言う体たらくです。
毎日、たくさんのプログラムを課すのも、そうしなければ、あっというまに、廃人みたいに、意識低下させるのです。
げんちゃんが、お子さんみたいに、本気のやる気を出してくれれば、ドミノが倒れるようにたくさんの可能性が一気に出てくると感じます。考えなくていいなら、どんな知恵も出しますから、バカじゃないと感じます。笑
これは、能力とか、障害とかより、その子のモチベーションやまっすぐな気持ちこそ、最も大切なんだ、と言うことの証明でもあります。
神様は、そういうことを教えるために、げんちゃんみたいなのをこの世によこしているのかもしれません。笑
大学生活も、きっと、やってくれるお嬢さんだと思います。がんばってほしいです。
事業所の様子をいろいろ教えていただいてありがとうございます。
福祉の事業所で、本当の意味でここに通所してる人の成長を考えてる人はいるのでしょうか?福祉ビジネスとかもありますし、なんだかもやもやしてしまいます。
放課後デイサービスとかも、素人がそれっぽいことをしてるだけでした。補助金目当てに乱立してましたよね?そういうことを知ってから、他人任せは無理なんだなと思ったりしています。
かと言って、わたしが一生懸命に何かしてるわけではないのですけどね。
息子を普通のところに放り込んだわけですが、
スーツを着て登校する日があったり、エントリーシートを書いたり、面接練習があったり、箸にも棒にもかからないのですが国家試験を受けさせられたり(もちろん玉砕)…自分のダメさを認識してるようです。
障害者枠という就職があること、特例子会社や、事業所があることを本人に伝えました。就職なんてできないと思っていた息子は少し安心したようです。
ゆうママさん
コメントありがとうございます。S先生が、自立訓練のオフィスを見学した時、3つのピンのボーリングをみんなでやって、数をつけていたそうです。あまりのレベルの低さにあぜんとしたそうです。
いやあ、ほんと、レベルの低いところです。就労支援に見に行ったときは、来ている人も普通っぽい人もいて、もっと殺気立った感じがしましたが、ここはだめですね。
ほんとは、自立を支援して、自立につなげるところでしょうが、なんじゃこりゃ・です。
普通の専門学校で、普通の物差しで、自分をしっかり見つめて、次につなげていけるといいですよね。
げんちゃんは、そういうところに入れても、自分は別くらいに、適当にやってると思います。
だから、進学させっれないと思いました。
今年一年でも足りそうにないです。
週末は、がたがた、よくここまで意識落とせるもんだと、みんなであきれかえっています。
気持ちを抜いて、表面だけ、それらしく見せることはほんとに上手になっています。いや、底は成長です。
だから、私が愚痴ると、まわりは、そんなことないじゃない、なんて口々に言います。
まったく誰もわからない苦労です。
障害者枠というのは、ありがたい制度です。
しかし、げんちゃん、そこでルーティンになっていけば、またいつもと同じ抜くのはわかっています。気持ちが抜けると堕落します。
早く老化が来て、認知症老人のようになって、人生を終えると思います。
自分で自分に圧を書けて、向上して行ける人間にしておかなくては、どこに出しても、同じ結果です。わが子ながら、ほんとにあきれています。
適当にしてれば、人生なんとかなる、というしみついたような感覚。
ただ本人が必死になるだけなのに、逃げる。逃げて逃げてどこまで行くというのかしら。
いい時がわずかにあります。そこをキープしないのは、本人のズル根性。ほんと大変な人間を子供にしてしまったな~と思います。(´;ω;`)
お子さんは、障害者枠の話を聞いて、ほっとしたんですね。不安感、ちゃんと感じれるんですね。心は、げんちゃんよりずっと動くんだと思いました。良い方につながってほしいですね~。